平成11年度[第3回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品

アニメーション部門

老人と海
© 1999 Productions Pascal Blais l,inc.IMAGICA Corp.,Panorama Animation Film Studio de Yaroslav
大賞

老人と海

大型映像アニメーション

作者: Alexander PETROV(監督・脚色・
アニメーション)

(ロシア)

作者プロフィール

ALEXANDER PETROV

Alexander PETROV

1957年生まれ。 ヤロスラワ美術学校(ロシア)、映画学校(モスクワ)等を経て、1981年にアートディレクターとして映画界に入った。 ユリ・ノルスティンに師事した後、1989年に『雌牛(The Cow)』を発表。 『雌牛』は 1990 年のオスカー賞にノミネートされ国際的に注目を浴びたのをはじめとして、第3回広島国際アニメーションフェスティバルグランプリのほか、バルナ(ブルガリア)、オタワ(カナダ)アニメーションフェスティバル、ベルリン映画祭にて受賞。
その後、ヤロスラワにてパノラマ社を設立し、第2作目『おかしな夢を見る男(The Dream of aRidiculous Man)』を1992年に発表し、1994 年にかけてアネシー(フランス)、オタワ、タンペレ(フィンランド)、エスピノ(ポルトガル)、ビラコンデ(ポルトガル)、広島など、世界各地のアニメーションフェスティバルで数々の賞を受賞。 前作『マーメイド(The Mermaid)』は、1998 年のオスカー賞に2度目のノミネートをされた他、シネナニマ97のグランプリ、広島国際アニメーションフェスティバル広島賞等々を受賞。

受賞コメント

この作品を制作しながら私は、私自身がアーネスト・ヘミングウェイの短編から受けた印象を、観て下さる人々と分かち合いたい、この偉大な作品に一貫して流れている、人生と闘争にかける情熱や人間への信頼を、自分の絵によって伝えたい、と心から願いました。 絵画アニメの言語は、親密な抒情から悲劇的パトスにいたるまで、芸術的思索のあらゆるニュアンスを伝える力を持つ、と私には思えます。 今回描かれた映画『老人と海』が、ヘミングウェイの短編と情緒的に共鳴する作品になったと自認できるのを、嬉しく感じています。

贈賞理由

この作品は、オイルペインティングによるガラス絵というアニメーションならではの手作り作業が非常に粋。 また、ジャイアントスクリーンへの果敢なチャレンジ。 そして国際混合スタッフの見事な連携プレイ。どこをどう切っても興奮感動の、これは一大偉業である。