平成13年度[第5回]文化庁メディア芸術祭
平成11年度[第3回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品

アニメーション部門

ねこぢる草
© ねこぢる・大和堂/ねこぢるファミリー
優秀賞

ねこぢる草

オリジナル・ビデオ・アニメーション

作者: 佐藤 竜雄(監督・脚本・構成)
(原作:ねこぢる)

(日本)

ねこぢる草

※動作環境に関してはこちら

作者プロフィール

佐藤 竜雄

佐藤 竜雄

1964年7月7日神奈川県生まれ。 早稲田大学法学部卒業後、アニメ製作会社亜細亜堂に動画マンとして入社。その後、演出に転じ「ちびまる子ちゃん」「忍たま乱太郎」「赤ずきんチャチャ」などを手がける。 1995年、初のNHKオリジナルアニメである「飛べ!イサミ」でテレビ監督を務め話題となる。 1996年「機動戦艦ナデシコ」の監督となり同作品のヒットにより、一躍アニメ界で注目を集める。 1998年公開の「劇場版・機動戦艦ナデシコ The Prince of Darkness」では、監督・絵コンテ・脚本をひとりで手がけ、好評を博した。なお、同作品および佐藤氏は、第38回日本SF大会星雲賞、第21回アニメージュ・アニメグランプリで大賞他4部門、第1回SFオンライン賞(映画部門)を受賞。 現在、月刊「放送文化」にコラム「ワタクシ流 業界絵コンテ」を連載中。 2001年5月より放送開始NHK 衛星第二「学園戦記ムリョウ」制作中。

受賞コメント

『ねこぢる草』は原作をベースにしながらも、喚起されたイメージを思うがままにつぎはぎして作った、ある種のコラージュです。話がありそうでなさそうで、という得体の知れなさはそうした幼児性によるところも大きいでしょう。商業アニメもデジタル化によって少数による、独自のプロセスを用いた作品作りが可能になってきました。 いわゆる“手抜き”な技法が溢れるTVアニメの業界ですが、ちょとアプローチを変えればこんなフィルムが出来るのです。どういう作り方であれ、絵が動く、モノに命を与えることの出来るアニメのココロは変わりません。

贈賞理由

この作品はかわいい2匹の子猫のシュールな夢物語のように見えるが、話が繋がっているわけではない。ファンタジックな画面、ドキッとする場面には現代医学や気象の管理、食べ物の不気味さ、環境の温暖化などの痛烈な風刺が隠されている。波が鯨と一緒に乾燥して固まっているシーンなどはアニメだからこそ生きる表現。今までになかった不気味でふしぎな味わいをもつ作品である。

ページ上部へ戻る

Pick Up Archive 今こそ読みたい。これまでの記事をご紹介

中村 勇吾

巨匠インタビュー
中村 勇吾

ボツになるほど、引き出しが増えていくということですから...

トーチカ

作家インタビュー
トーチカ

作品をつくろうと思ってつくったものじゃないんです。始まりは...

竹宮 惠子

巨匠インタビュー
竹宮 惠子

スランプでも描くことをやめなかったことが、一番私を救ったと思う...

渋谷 慶一郎

コラム:データミュージアムは可能か? 渋谷 慶一郎

電子音楽とメディアアートの関係について考えてみると、その2つの...

押井 守

巨匠インタビュー
押井 守

実写であれ、アニメであれ、僕が一貫してやってきたことは...