平成13年度[第5回]文化庁メディア芸術祭
平成11年度[第3回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品

マンガ部門

神々の山嶺
© Baku YUMEMAKURA 2001
© Jiro TANIGUCHI 2001
優秀賞

神々の山嶺

青年・一般マンガ
(集英社ビジネスジャンプ)

作者: 夢枕 獏(作)・谷口 ジロー(画)

(日本)

作者プロフィール

夢枕獏

夢枕 獏

1951年  神奈川県小田原市生まれ。
1973年  東海大学文学部日本文学科卒。
1979年  集英社コバルト文庫より『ねこひきのオラオラネ』を処女出版。
1982年 朝日ソノラマよりキマイラシリーズを発表。本格的な作家生活に入る。
1989年 『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞受賞。
1998年 『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞受賞。
2000年  『陰陽師』(作画・岡野玲子)第5回手塚治虫文化賞を受賞。

谷口ジロー

谷口 ジロー

1947年  鳥取県鳥取市生まれ。
1972年 『嗄れた部屋』(ヤングコミック誌)にてデビュー。
主な作品に『ブランカ』『「坊っちゃん」の時代』『歩くひと』『犬を飼う』等。
夢枕獏氏とのコンビでは『餓狼伝』がある。
1992年 『犬を飼う』で小学館漫画賞受賞。
1993年 『「坊っちゃん」の時代』で日本漫画家協会賞受賞。
1998年 『「坊っちゃん」の時代』で第2回手塚治虫文化賞受賞。
1999年 『遥かな町へ』で第3回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。
現在 受賞作(ビジネスジャンプ連載中)の他に『天の鷹』(アクション誌)を不定期連載中。

受賞コメント

『神々の山嶺』を、漫画化できる方がいるとしたら、谷口ジローさんしかいないだろうとずっと思っていました。 この夢が実現しただけでも嬉しいのに、このたび賞をいただいて、こんなに嬉しいことはありません。谷口さんの画力というのは、漫画界でも群を抜いています。圧倒的な山の描写、登山のディテールの描写の確かさは、毎回原作者のぼくもうならされるばかりです。今回の受賞も、谷口さんの力に負うところが極めて大きいものと思っています。どうだ、谷口ジローは凄いだろう、とみんなに自慢したい気分です。(夢枕獏)

山に登るという行為。生と死の限界の高所で人は何を想うのか。そんな精神や肉体の極限状態を漫画でどこまで表現可能か、挑戦してみたいと思っていました。 幸運にも夢枕獏氏の『神々の山嶺』という本格的な山岳小説の漫画化という企画に恵まれ、夢をかなえることができました。 ”マロリーは果たして頂に立ったのだろうか”物語はようやく中盤を過ぎたところですが、この受賞は後半に向けて大きな励みとなるものです。ありがとうございました。(谷口ジロー)

贈賞理由

谷川岳、ヨーロッパアルプス、エヴェレスト、K2。世界の高峰に駆り立てるものは何なのか? また、精神の暗部にうごめく生き物とは何なのか?名声か功名心か。俗世を離れた神々の山嶺に展開される山男たちの人間ドラマに、ぐいぐいと魅きこまれ、一息に読まされてしまった。迫力ある絵で山の臨場感もすごい。

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