平成14年度[第6回]文化庁メディア芸術祭
特別賞

受賞作品

ライフスライスカレンダーとライフスライスワールドマップ
© Life Slice Laboratory
特別賞

ライフスライスカレンダーとライフスライスワールドマップ

CG静止画

作者: ライフスライス研究所

(日本)

作者プロフィール

ライフスライス研究所

ライフスライス研究所

デザイナー、プログラマー、NGO・教育関係者などで構成されているネットワーク組織。 「セルフタイマー」に続く記録の新概念「ライフスライス」を用い「人間の日常生活」をサンプリング中。 この方式による「無意識の記録」を、「世界中の異なる価値観を持つ人同士の相互理解」に応用することを目標としている。 研究の成果をサービスやアートなどのカタチで提案しており、雑誌連載からカフェ運営までユビキタスに活動中である。

受賞コメント

「ライフスライス」は写真ではない。映像でもない。 受賞作のカレンダーは、あるサラリーマンの3ヶ月の「記憶のレントゲン」である。 デジタルによる定間隔ウェラブル画像記録の機能を応用することで、ヒトは自分の生活を初めて客観視できる可能性を手に入れた。 20世紀、利便性ばかりを追求した結果「ヒトの想像力」が急激に低下していると感じる。 俳句や短歌を生んだ日本から世界に「ライフスライス」を提案したい。

贈賞理由

これだけITが普及してしまうと、毎日10時間はパソコンの前で過ごす人も大勢いることだろう。 この作品で提案されたカメラをぶら下げて自分の生活を省みるとしたら、そのほとんどの画像はパソコンのデスクトップばかりが映し出され、その単調な色彩にきっとへきえきとしてしまうに違いない。 同じ繰り返しの毎日から逃れて色とりどりの生活をしましょうというメッセージをこのカレンダーから読みとることができる。 パソコンから離れて野や街に繰り出そうよ、ということなんだろう。 生活という体験そのものを5分おきに切り刻んで、無意識のなかに忘却された「認識」や「記憶」を取りだす、というコンセプトが評価の対象となった。

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