平成16年度[第8回]文化庁メディア芸術祭
展示レポート

平成16年度(第8回)文化庁メディア芸術祭(2月25日~3月6日)
■来場者数 44,385人

受賞作品展

会場の2、3Fで行われた受賞作品展。2Fの展示会場には、インタラクティブ、インスタレーション、映像、静止画、ウェブなどのアート部門受賞作品が並んでいました。目を引いたのは、会場に入ってすぐの場所に展示されていたアート部門大賞受賞作品の『3 minutes2』。立体的なスクリーンに映し出された空間が、男女のシルエットの動きで次々に切り替わっていく様子は、SF的な雰囲気すら感じさせるものでした。
また、ペンキが飛び散る様子を11年かけて高速撮影し、デジタル技術によって編集したという 『O'I'O』の上映では、液体の動きと鮮やかな色彩が印象的でした。

『甲虫王者ムシキング』『メタルギアソリッド3』『バイオハザード4』など、エンターテイメント部門(ゲーム)審査委員会推薦作品が並んだ3Fの展示。

アニメーション作品(短編・長編)が上映されたモニター。特に、大賞受賞作品の『マインド・ゲーム』の上映には多くの人が集まっていました。

壁面に展示された静止画作品。精神世界を表現した作品からエンターテインメン ト性の高い作品まで、デジタル技術を駆使した表現が並びました。

鏡に映った自分とホッケー勝負ができるというユニークな作品『through the looking glass』は、子供からお年寄りまでが実際にプレイして楽しんでいました。

アート部門大賞受賞作品の『3 minutes2』。展示の周りには人だかりができ、影の動きとスクリーンの場面変化を真剣に見つめる姿が多く見られました。

スティックを操作することで地球を動かしてしまうというダイナミックな作品『GLOBAL BEARING』は、順番待ちの列ができるほどの人気でした。

エンターテインメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の受賞作品が展示された3Fの会場。マンガ部門のコーナーでは、大賞作品『夕凪の街 桜の国』をはじめ、受賞作品の貴重なカラー原画や生原稿を間近で見ることができました。
また、国内の人気劇場公開作品が揃ったということもあり、大賞作品『マインド・ゲーム』をはじめとするアニメーション部門の作品上映に注目が集まりました。会場に設置されたミニシアターでは『イノセンス』『スチームボーイ』など、審査委員会推薦作品も上映され、多くの人が作品に見入っていました。

贈呈式&祝賀会の様子

2月24日、受賞作品展に先立ち、東京・恵比寿のウエスティンホテルにて、贈呈式および受賞祝賀会が開催されました。
主催者代表として河合文化庁長官からの挨拶があり、「今後のメディア芸術の発展および、日韓友情年となる今年は日韓のメディア芸術分野での交流が促進されることを期待したい」と語られました。
贈呈式終了後は、受賞祝賀会がなごやかなムードで開かれ、受賞者、審査委員、業界関係者など、多くの方々の交流が見られました。

2005メディア芸術祭会場デザインコンセプト

空間コンセプトは『マインド・ピラー[Mind Pillar]』。
さまざまな作品に込められた意識・思考・意志・感情などを象徴的に表現。 写真美術館を貫く大きなシンボルとしてデザインしました。LEDライトを組み込んだ作品キャプションが空間に浮かびあがる会場では、中央のシースルー柱の中に入賞作品を展示。周辺には推薦作品をレイアウトしました。
混沌としたメディアアートの世界観や可能性、これから更に広がるメディアアートのエネルギーを感じさせるエキシビジョン空間をコンセプチャルにデザインしたものです。

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