文化庁長官/河合 隼雄
「メディア芸術」という言葉にはさまざまな定義が可能と思われますが、「文化芸術振興基本法」では、これを「映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術」と定義しています。
文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの各分野の優れた作品を顕彰し、広く紹介する機会を提供することで、メディア芸術の創造と発展を図ることを目的とし、平成9年度から開催しております。
本芸術祭には、毎年多くの作品の応募をいただいておりますが、とくに今年は過去最高となる1,797件もの応募をいただきました。そのうち456作品は43ヶ国・地域の海外からの応募で、これも過去最高の数となり、国際的なフェスティバルとしての評価も高まるなかで、作品の内容も多様な表現技法やアイデアをともなってユニークな広がりをみせています。
このようななかで、今年度も受賞作品の選考は大変高いレベルで競われました。御来場の皆様には、選りすぐりの最新のメディア芸術作品を、鑑賞し体験していただくとともに、アーティストが参加するシンポジウムなどもあわせ、お楽しみいただければ幸いです。
また、文化庁メディア芸術祭のホームページ「文化庁メディア芸術プラザ」も年々内容を充実しております。平成16年度は、月平均20万件を超えるアクセスがありましたが、本年度はこれを上回る勢いでアクセス数が増しております。メディア芸術祭への御来場とともに「文化庁メディア芸術プラザ」へのアクセスもお待ちしています。
CG-ARTS協会 理事長/永田 圭司
文化庁メディア芸術祭は賞を贈呈することだけでなく、選ばれた作品を広く紹介することに力を入れてきました。受賞作品展やウェブサイトを充実させることに加えて、この数年は海外の有力なフェスティバルと協力関係を結び、メディア芸術祭で選ばれた優秀作品の紹介を行なっています。
今年度は、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストリア、韓国、中国、ドイツ、ブラジル、フランス、ポルトガルの10ヵ国で、上映会や作品展示を行ないましたが、いずれの国でも来場者やキュレーターからの評価は高いものです。
また、メディア芸術祭は海外からの応募も積極的に受入れています。海外からの応募も増えていますが、応募者からは「文化庁メディア芸術祭での評価がほしい」「文化庁メディア芸術祭の柔軟な枠組みが魅力的」といった意見が寄せられています。
世界には多くの素晴らしいメディア芸術分野のフェスティバルがありますが、メディア芸術祭は独自の評価軸を確立し、これからも素晴らしい才能を国内外に紹介していきたいと考えています。
![平成17年度[第9回]文化庁メディア芸術祭 平成17年度[第9回]文化庁メディア芸術祭](/festival/images/no09.gif)



