フェスティバルレポート

展示レポート

受賞作品展

会場の2階、3階で行なわれた受賞作品展。アート部門の受賞作を展示した3階ではエントランスを通ると大賞作品『Khronos Projector』が迎えてくれます。これは伸縮性の高いスクリーンを使い、手を触れて凹んだ深さの分だけ時間が進んだ映像に変化するというダイナミックなもの。やはり今年も観客が触って楽しめるインタラクティブ性の高い作品が人気を集め、ストローで食べ物を吸ったときの感覚が体験できる『Conspiratio』や、望遠鏡をのぞき込むと実際には存在しない世界が広がる『Spyglass』には順番待ちの長い列ができていました。

2階でまず目につくのはずらりと並んだモニタの数々。ウェブやゲームなど、エンターテインメント部門の優秀作品は実際に触って鑑賞できるとあって、多くの人々が絶え間なくマウスやコントローラを手にしていました。ほかにも、アニメーション部門の上映作品前では思わず足を止め、マンガ部門の展示作品を手にしてはつい読みふけりと、時間を忘れて楽しむ人々の表情が印象的でした。
全ページダウンロード
望遠鏡の先に架空の世界が広がる村上史明氏の『Spyglass』。全天球で表現された不思議な映像体験に、観客も驚きの表情を見せていました。
ストローで食物を吸うときの「食感」が体験できる装置『Conspiratio』。モニタのメニューから「コーラ」「ジュース」「納豆」などが選べます。
ネット上で「パラパラマンガ」をつくることができるツール『Flipbook!』。会期中、来場者のみなさんによって新作が次々と生み出されていきました。
エンターテインメント部門優秀賞を受賞した「ニンテンドーDS」専用ソフト『ニンテンドッグス』。会場では幅広い年齢層に大人気でした。
マンガ部門のブースでは大賞作品『失踪日記』の原画を展示。横に置かれた吾妻ひでお氏の等身大(?)パネルに、ファンの方々から喜びの声が。
マンガ部門の受賞作品および推薦作品群はすべて会場内で閲覧可能。今年は海外からの応募が増加したオンラインマンガも注目を集めました。

企画展

地下1階では、「学生CGコンテスト受賞作品展」、歴代受賞者等による「デバイスアート展」、表現のための技術を紹介する「先端技術ショーケース」、そして3階ロビーでは海外のメディアアートフェスティバルを紹介する「Media Art in the World」を行ないました。
全ページダウンロード
年を追うごとにレベルが向上している「学生CGコンテスト」。受賞作品展では静止画、動画、インタラクティブの3部門で、合計1,379件の応募の中から選ばれた約70点の優秀作品を紹介しました。
今年の歴代受賞者展は「デバイスアート」をテーマに、招待作家として八谷和彦氏やモリワキヒロユキ氏の作品も展示。写真はテーブルに手をかざしたり物をのせたりすると光が灯る『Tea for Angel』。
技術的視点から未来のアート表現を提案する「先端技術ショーケース」。人間が向いている方向の楽器が音楽を奏でる『Sound Scope Headphone』など最新のデジタルメディア技術を紹介。