平成18年度[第10回]文化庁メディア芸術祭
平成11年度[第3回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品

マンガ部門

太陽の黙示録
© かわぐちかいじ/小学館
大賞

太陽の黙示録

ストーリーマンガ

作者: かわぐち かいじ

(日本)

作者プロフィール

かわぐち かいじ

かわぐち かいじ

1948年広島県生まれ。明治大学在学中の68年『夜が明けたら』でデビュー。『アクター』『沈黙の艦隊』『ジパング ZIPANG』で第11回、第14回、第26回講談社漫画賞、『太陽の黙示録』で第51回小学館漫画賞を受賞。

受賞コメント

団塊世代の私の母親は、息子が世に認められることが生きがいのような人でした。その期待には沿わず、私はマンガを描き続けてきましたが、それでも自作が少しでも評判になると、まるで天下を取ったかのような母親の自慢話があちこちから聞こえてきて、そりゃもう大変でした。その母親も他界してはや十数年が経とうとしていますが、この度このような賞をいただいて、ホッとしているような、少し張り合いがないような、そんな気持ちです。作品はまだまだ続きます。受賞を励みにいっそう頑張りたいと思います。ありがとうございました。

贈賞理由

空はひとつなんだ!! 主人公の叫びを、いま世界中の人に聞かせたい。三大地震によって日本が分断され、地獄絵図が展開される。私たちが抱く不安感がまるで現実のように表現され、画面から悪魔の音がはじけそうだ。力強い描写、緻密な表現、主人公の体からにじむ人間の品格、巻を重ねても少しの手抜きもないところに、作者の苦労を感じ頭が下がる。マンガ史上永遠に残る名作である。審査員一同、異議なく大賞に決定した。

11のQ&A

Q1
初めて「創作」したのは何歳でしたか? またどんな道具を使って、どんなものを創作しましたか?
A1
14歳のときに、鉛筆で時代劇の漫画を描きました。
Q2
現在使用している創作ツールはどのようなものですか? また、そのツールを選んだ理由をお書きください。
A2
Gペンです。描き易いから。
Q3
あなたが思い描く「夢の創作ツール」とは?
A3
特にありません。
Q4
これまでの作品に共通するテーマはありますか? あるとしたら、そのテーマとはどういったものですか?
A4
「日本人とは?」
Q5
作品をつくるうえで最も苦労する部分、またはこだわる部分はどこですか?
A5
描きたいことをキチンと伝えているかどうか?
Q6
自分の作品が「メディア芸術」だと意識したことはありますか。また「メディア芸術」は既存の「芸術」と比べて、どんな違いがあると思いますか?
A6
よく分かりません。
Q7
アーティストとして、いつもどのような姿勢(スタンス、または観点)で作品を制作していますか?
A7
自分が描こうとしている世界が表現されているかどうか自分に問いかけることです。
Q8
座右の銘は?
A8
特にありません。
Q9
どんなときにインスピレーションを感じることが多いですか?
A9
散歩中。
Q10
今後の活動展開について、どのようなビジョンを持っていますか?
A10
現在連載中の2作品を完成させることです。
Q11
あなたが影響を受けたモノ、ひとは?
A11
・映画:黒沢明氏
画面の完成度の高さ、迫力

・漫画:永嶋慎二氏
自由な画面構成

・レオナルド・ダ・ヴィンチ
知への猛烈な探究心

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