平成18年度[第10回]文化庁メディア芸術祭
功労賞

審査委員会からの推薦により、メディア芸術の分野に大きく貢献した方を顕彰します。

受賞者

大工原 章

大工原 章(作画監督)

1917年11月23日生まれ。作画監督。
創生期の日本のアニメーションを築いた人物。作品ごとに全く異なるスタイルを打ちたて、持ち前の万能技とスピードで東映動画(現、東映アニメーション株式会社)初期長編の作画監督を歴任した。
その柔軟な指導で技術を磨いて巣立っていった後進のスタッフも数多い。
『白蛇伝』『少年猿飛佐助』『西遊記』『アラビアンナイト シンドバッドの冒険』の原画や、『わんわん忠臣蔵』『アンデルセン物語』『アリババと40匹の盗賊』の作画監督他、数々の往年のヒット作品を手がける。

贈賞理由

日本の漫画映画創生のころからスタジオワークに従事なさり、戦後、長編漫画映画の制作を経験されながらも、テレビアニメが始まった頃には、映画産業の衰退時期とも重なって、辛酸を舐められました。それでも、ディズニーや手塚アニメだけではないという立場から、固有のものを模索され続けていらっしゃいました。アニメーターという現職の立場では、意思堅固にもつことが難しい業界にあって、生き続けられるかぎりしなければならないこともあると教えられます。その先達に敬意を表するしだいです。

受賞コメント

この度はこのような名誉ある賞をいただき身に余る光栄と存じております。また日本のアニメーションの発展に少しでも寄与できたと思うと大変うれしく思います。これからも世界中の子どもたちの笑顔が見られるよう、後輩のアニメーターの方々のご活躍を祈念しております。
『安寿と厨子王丸』スケッチ風景 『小人と青虫』 『安寿と厨子王丸』 『アンデルセン物語』
『安寿と厨子王丸』
佐久間良子さん
スケッチ風景
『小人と青虫』1950年 『安寿と厨子王丸』1961年 『アンデルセン物語』1968年

© 東映アニメーション

ページ上部へ戻る

Pick Up Archive 今こそ読みたい。これまでの記事をご紹介

中村 勇吾

巨匠インタビュー
中村 勇吾

ボツになるほど、引き出しが増えていくということですから...

トーチカ

作家インタビュー
トーチカ

作品をつくろうと思ってつくったものじゃないんです。始まりは...

竹宮 惠子

巨匠インタビュー
竹宮 惠子

スランプでも描くことをやめなかったことが、一番私を救ったと思う...

渋谷 慶一郎

コラム:データミュージアムは可能か? 渋谷 慶一郎

電子音楽とメディアアートの関係について考えてみると、その2つの...

押井 守

巨匠インタビュー
押井 守

実写であれ、アニメであれ、僕が一貫してやってきたことは...