平成11年度[第3回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品

アート部門

Se Mi Sei Vicino (If you are close to me)
© Sonia Cillari
優秀賞

Se Mi Sei Vicino
(If you are close to me)

インタラクティブ・アート

作者: Sonia CILLARI

(オランダ)

MOVIE

※動作環境に関してはこちら

作品概要

センサーを内蔵したフロアにパフォーマーが立ち、アンテナの役割をする。体験者がパフォーマーに触れたり近づいたりすることでスクリーンに映し出されたCG映像とサウンドが変化するインタラクティブ作品。パフォーマーの身体感覚を目の当たりにしているようだ。

作者プロフィール

Sonia CILLARI

Sonia CILLARI

1970年イタリア生まれ。「インターフェースとしての身体」の研究に興味をもち、ヨーロッパのさまざまなアーティスト・イン・レジデンス・プログラムに招待されている。建築とパフォーマンス・アートを組み合わせた作品は世界各国で展示され、賞を受けている。

受賞コメント

このたびの受賞は特別光栄です。いつも私を魅了してきた国、日本に認められたのですから。この作品は、皮膚を越えて拡張する自己の境界線を見せています。「皮膚の意識」とは何か、そして、存在、接近、接触といった行動が、自分や他者を理解する方法をどのように変えうるかということに興味をもちました。私にとって不可欠なのは、現代芸術におけるインタラクションをどのように理解するかを問い直すことであり、拡張の経験を詳しく研究するために双方向性を利用しました。

贈賞理由

2つの磁石のN極とS極は互いに引きつけあい、N極とN極、S極とS極は互いに反撥する。磁石によってつくり出された場が、このような作用を起こさせるのである。磁石だけではない。人はみなそのまわりの空間に「場」を生み出している。そこに他者が近づくと「場」は敏感に反応する。この作品は、人の体そのものをインターフェースとすることよって、人と人が近づくことによる「場」の反応をみごとな空間表現で可視化している。アートとしても秀逸な作品である。

8つの質問

Q1
「作品をつくりたい」と思ったのは、どんなことがきっかけでしょうか?
A1
空想、必要性
Q2
現在、おもに使用している創作ツールは何ですか?
A2
空間、時間、身体
Q3
作品に対して、最も重視されているところはどこですか?
A3
アイディア、感情
Q4
創作活動を通して、持ちつづけているテーマは何ですか?
A4
命。他者の命とつながっている私の命
Q5
テクノロジーを使った表現や、メディアという伝える手段をどのように考えて創作されていますか?
A5
現実の認知
Q6
あなたが一番影響を受けた、人物や作品、出来事を教えてください。
A6
なんてったって、マリーナ・アブラモヴィッチ(Marina Abramovic)! 彼女しか考えられませんし、彼女の作品は私たちにとっての喜びです。
Q7
今後どのような作品を創作していこうと考えていますか?
A7
パフォーマンス:2つのテーマについて。あなたの作品の奴隷になること(アーティストとして)、喪失の奴隷になること(喪失の生物学)。
Q8
あなたにとって「創作する」ということは何でしょうか?
A8
私自身を表現すること、私自身をよりよく知ること