平成19年度[第11回]文化庁メディア芸術祭
功労賞

審査委員会からの推薦により、メディア芸術の分野に大きく貢献した方を顕彰します。

受賞者

辻 真先

辻 真先(アニメ脚本家・ミステリ作家)

1932年名古屋生まれ。テレビ創生期にNHKに入局『バス通り裏』『お笑い三人組』『ふしぎな少年』などの制作演出に携わる。アニメは黎明期より、虫プロ・東京ムービー・東映動画・エイケンなど各社の脚本を書いた。アニメグランプリ脚本賞五度受賞。1982年日本推理作家協会賞受賞後はミステリを書く機会がふえたが、アニメとマンガについても関心を抱きつづけ、中日マンガ大賞選考を19年、ジャンプ赤塚賞選考を10年続けた。長谷川伸賞および東京国際アニメフェア功労賞受賞。

贈賞理由

辻真先さんはテレビアニメの黎明期から、ものすごい量の脚本を書いてこられた。SF、スポーツ、ファンタジー、ホームドラマ、ギャグ、スリラー……彼の才能に死角はない。とにかく引き受けたら何でも書いてしまう……と、まあそんな感じがするほど、その量たるや半端なものではない、ゆうに1,500本を超えているという。とにかく書くスピードが早いらしい。このスピードがテレビアニメ界のストーリー部分を支えてきたことに多言を要しないだろう。しかも辻さんの興味はテレビアニメを越え、推理小説を書き、鉄道を愛し、温泉宿を訪ね、そして座談の名手……アニメのことを話しはじめると留まることがない。本当に本当にアニメが好きな人である。

受賞コメント

その昔、時計の針を横目で見ながら書き続けたころには、まさかコレで賞がもらえるなんて、夢にも思いませんでした。長生きはしてみるものですね。金も名誉も関係なく、ただもうアニメが好きだから、少しでもおもしろいアニメができたら、という気もちでがむしゃらに書きまくったあのころのぼくが、今でもちょっといじらしく思えます。
辻 真先氏が手がけた当時のシナリオ

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