平成19年度[第11回]文化庁メディア芸術祭
主催者挨拶

平成19年度 [第11回] 文化庁メディア芸術祭開催にあたって

文化庁長官/青木 保

文化庁長官/青木 保「ジャパン・クール」――アニメ、マンガやゲーム等に代表される我が国のメディア芸術は、海外で高い評価を得ており、世界の方々が日本に親しんでいただくきっかけともなっております。
文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの各分野の優れた作品を顕彰することにより、メディア芸術の創造と発展を図ることを目的として、平成9年度から開催しております。第11回目を迎えます本年は、装いも新たに国立新美術館にて開催いたします。 本芸術祭は回を重ねるごとに応募数も増え、今回は過去最高となる2,091作品の応募をいただきました。その中には、海外の42の国と地域からの429作品も含まれております。本芸術祭の国際的なフェスティバルとしての評価の高まりを感じますとともに、応募作品も年々より多彩に、完成度の高い作品が寄せられております。
本芸術祭の期間中、多くの方々にご来場いただき、選りすぐりのメディア芸術作品を鑑賞し、体験していただくとともに、アーティストが参加するシンポジウムなどもあわせてお楽しみいただければ幸いです。
最後となりましたが、文化庁メディア芸術祭の運営と開催にあたり、ご支援、ご協力を賜りました関係者の皆様方に、厚く御礼を申し上げます。

文化庁メディア芸術祭を国立新美術館で開催するにあたって

国立新美術館館長/林田 英樹

国立新美術館館長/林田 英樹第11回目となった文化庁メディア芸術祭を、昨年1月に開館した国立新美術館ではじめて開催できますことは、私どもにとりまして大きな喜びです。
新しい美術の動向に焦点をあてた展覧会の開催は、当館の活動の重要な柱のひとつとなっていますが、文化庁メディア芸術祭は、このような当館の取り組むべき重要な事業と考えております。このため、既に開館記念の展覧会のひとつとして、「文化庁メディア芸術祭10周年企画展:日本の表現力―アート/エンタ/アニメ/マンガ」を開催しましたが、この展覧会は6万人を上回る方にご覧いただきました。
10年の間に、規模、内容ともに大きく発展してきた文化庁メディア芸術祭が、新しい会場において更なる飛躍を遂げられるよう、国立新美術館としても力を尽くして参ります。
できる限り多くの方においでいただきますようお願いいたしますと共に、開催に当たりご支援、ご協力をいただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

世界に対置するフェスティバル

CG-ARTS協会 理事長/永田 圭司

CG-ARTS協会 理事長/永田 圭司文化庁メディア芸術祭は、1997年に現状からは想像できないほど小さな規模で始まりましたが、実行委員や審査委員の方々をはじめとする関係者の熱意はとても大きなものでした。
すでに海外ではメディアアートやデジタル系の大規模なフェスティバルが存在し、確固たる評価を確立していましたが、日本として独自性をもったフェスティバルをつくろうというのが関係者の総意でした。
そのために、先行する他のフェスティバルをなぞるのではなく、自分たちの歴史や文化を見つめるところからはじめ、ジャンルの枠組みや評価軸を考えていきました。
アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガといった様々な領域を並列であつかい、優れた作品を“メディア芸術”として顕彰する。プロとアマチュア、個人作品と商業作品を区別することなく作品本位で評価する。時代に合わせて変化し続ける。これらがメディア芸術祭の根幹的な考えになっています。
11年間を経て、世界43の国と地域から2,000作品を超える応募があるフェスティバルに成長しましたが、日本の文化に根ざした独自性を意識してきたからこそ、世界に対置することができたのだと思います。
メディア芸術祭は、これからも進化していきます。
メディアやテクノロジーの発展とともに、文化や表現は絶え間なく変化し続けていくでしょう。メディア芸術祭は時代の変化に呼応しながら、世界中から多くの才能が集う祭典であり続けたいと願っています。

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