平成19年度[第11回]文化庁メディア芸術祭
展示レポート

展示レポート
約160点におよぶ作品が並ぶ「第11回文化庁メディア芸術祭受賞作品展」をはじめ、協賛展の「第13回学生CGコンテスト受賞作品展」や表現のための技術を紹介する「先端技術ショーケース’08 ‐未来のアート表現のために‐ 」といった展示を行ないました。
スライドショー アート部門 エンターテインメント部門 アニメーション部門 マンガ部門 第13回学生CGコンテスト 先端技術ショーケース'08

受賞作品展

アート部門

アート部門

受賞作品と審査委員会推薦作品のなかから、インスタレーションやインタラクティブといった体験型の作品や、静止画、映像、ウェブ作品まで幅広く展示しました。優秀賞受賞作品『Se Mi Sei Vicino』や『ビュー・ビュー・View』をはじめとした体験型の作品では、多くの来場者が作品にふれて楽しんでいました。

アニメーション部門/功労賞

アート部門

受賞作品の制作過程が伝わる実際の絵コンテやラフスケッチなどを展示し、さらに会場内に設けたミニシアターでは、TVアニメーション作品や短編アニメーション作品の上映を行ないました。また、功労賞を受賞したアニメ脚本家・ミステリ作家の辻真先氏がたずさわった作品を上映するだけでなく、脚本や絵コンテなども実際に展示しました。

 

エンターテインメント部門

エンターテインメント部門

受賞作品を中心に、ゲーム作品をはじめ、映像、遊具、ウェブ作品を展示しました。ゲームや遊具など実際に遊ぶことができる作品では、子どもから大人まで幅広い世代の来場者が楽しく遊んでいる姿が印象的でした。

マンガ部門

マンガ部門

受賞作品の貴重な原画を展示するとともに、受賞作品・審査委員会推薦作品を来場者が自由に閲覧できるマンガ閲覧コーナーを設けました。原画をじっくりとながめたり、マンガを読みふけったりと、来場者は自由に時を過ごしていました。

 

協賛事業

受賞作品展に併設して行なわれた「第13回学生CGコンテスト受賞作品展」、表現のための技術を紹介する「先端技術ショーケース’08 ‐未来のアート表現のために‐ 」。2つの展示のようすをレポートします。

第13回学生CGコンテスト受賞作品展

応募総数1,195作品から選ばれた学生たちのアニメーション、体験型作品、静止画作品を展示・上映しました。すべて学生が制作した作品で、そのクオリティの高さや発想の楽しさは、来場者の驚きや笑い声を誘いました。

 

静止画部門

Captive julia

最優秀賞受賞作品『Captive julia』はジュリア集合を3次元化した静止画作品として、作品の隣にPCを設置し、制作のプロセスを立体的に見せています。特別賞の『inner blue』は1年半にわたって撮りためた水の写真による壁面インスタレーション作品でした。

動画部門

雲の人 雨の人
c Tomoyoshi Joko

ミニシアターを設け、ノミネート作品から受賞作品にいたる全作品の上映を行なった動画部門。受賞作品のなかには海外の映画際で受賞されるなど国際的評価を得た作品や、現在は映像作家として活躍している方の卒業制作作品もありました。

インタラクティブ部門

ene-geo matrix 02

人の動きに反応したり、実際に触れたりできる、対話性のある作品を募集するインタラクティブ部門。最優秀賞は、液体の熱対流現象を利用して美しい模様を描く『ene-geo matrix 02』でした。作品の精巧さに、来場者が「CG?」と顔を見合わせる場面もありました。

 

先端技術ショーケース’08 ‐未来のアート表現のために‐

科学と文化の融合を目指す研究者やアーティストの先端的な試みを紹介しました。

光によるコミュニケーション

光をインターフェースとして利用することを提案する、可視光通信技術を使った作品『inter-glow』。情報のやり取りの可能な範囲がわかりやすいという特徴があるので、蛍が光を操ってコミュニケーションをとるように、空間と人間の自然な形でのインタラクションを実現。

声によるコミュニケーション

音声を3つの要素(基本周波数・非周期成分・スペクトル)で分解、再利用して、声の感情を操作するソフト『感情音声モーフィング』。「喜」と「哀」、「怒」の三種類の感情の声を自由に操って聞くことが可能にした開発でした。
 

身ぶりによるコミュニケーション

『InterRobot』は、電子メディアとともに実態のある物理メディアとしてのロボットに着目し、発話音声にもとづいて身体全体で反応するインタラクションロボットの開発です。人間のうなずき反応や会話中の瞬きを、言葉のリズム「音」の流れで分析して、コミュニケーションを実現。

みんなで遊べる新しい道具

『跳ね星』は、誰でも使えて技術が見える「道具」を研究、開発している試みの作品。人がボールを投げる瞬間につく、加速度に応じて光り方が変わるゴムボールは、はずんだとき、投げたとき、何かに当たったときによって、 ボールの色や点滅速度が変化します。

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