平成11年度[第3回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品

エンターテインメント部門

Wii Fit
c 2007 Nintendo
優秀賞

Wii Fit

ゲーム

作者: 「Wii Fit」開発チーム
代表 宮本 茂

(日本)

MOVIE

※動作環境に関してはこちら

作品概要

スティック状のリモコンによる直感的な操作で一世を風靡したWiiの、次の提案は「板」だった。遊び感覚で体力測定しトレーニングできる。ゲーム機を、眼と指先でなく、からだ全体を使うものへと変貌させ、これまで男の子のものという色彩の強かったゲームを家族のコミュニケーションのツールにまで高めた点に、ゲームの未来を垣間見ることができる。

作者プロフィール

 「Wii Fit」開発チーム 代表 宮本 茂

「Wii Fit」開発チーム 代表 宮本 茂

1952年生まれ。京都府南丹市(旧:園部町)出身。金沢美術工芸大学で工業デザインを専攻。卒業後、任天堂入社。『ドンキーコング』『スーパーマリオ』『ゼルダの伝説』シリーズ、『ニンテンドッグス』『Wii Sports』など数多くの開発に携わる。現在、専務取締役情報開発本部長。

受賞コメント

家族がリビングにあるWiiを通じてつながる姿を理想として開発しました。健康に対する意識や話題は年齢を問わず家族全員のもので、お父さんと娘の間にも楽しいコミュニケーションが生まれるんじゃないか?という期待や、家族の皆が体重の変化や運動に意識を持つことで、食生活の改善や運動をする習慣につながることに期待し企画をまとめています。世界中からもたくさんの支持をいただき、また今回の日本での評価にスタッフ一同、心から感謝しています。ありがとうございました。

贈賞理由

“身体性”が今回のエンターテインメント部門のひとつのキーワードになっていたが、『Wii Fit』は身体そのものがテーマだ。教養・啓発ソフトのニンテンドーDSにおける成功、『Wii Sports』などの手軽な遊びのWiiでの成功、その次に健康志向の『Wii Fit』がやってきた。しかし、今回の評価のポイントは、健康をエンターテインメント化したという点ではなく、仮想メディアを実体化するというニンテンドーDSやWiiの流れをさらに推し進めたという所にある。リアルな映像をユーザーがコントロールするという次世代型のゲームとは違う流れであり、ゲームエンターテインメントにもまだまだいろいろな可能性があることを実感させてくれる。新たな視点でゲームづくりに取りくむことが、クリエイターには求められている。余談だが、この手のハードウェア的ギミックは成功しないというのが、これまでのゲーム機の歴史であった。それを覆したという点も付けくわえておきたい。

ページ上部へ戻る

Pick Up Archive 今こそ読みたい。これまでの記事をご紹介

中村 勇吾

巨匠インタビュー
中村 勇吾

ボツになるほど、引き出しが増えていくということですから...

トーチカ

作家インタビュー
トーチカ

作品をつくろうと思ってつくったものじゃないんです。始まりは...

竹宮 惠子

巨匠インタビュー
竹宮 惠子

スランプでも描くことをやめなかったことが、一番私を救ったと思う...

渋谷 慶一郎

コラム:データミュージアムは可能か? 渋谷 慶一郎

電子音楽とメディアアートの関係について考えてみると、その2つの...

押井 守

巨匠インタビュー
押井 守

実写であれ、アニメであれ、僕が一貫してやってきたことは...