NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で、子どもから大人まで楽しめるキッズ・プログラムとして開催された展覧会。人体の動きを点や線に解体・再構築する「点にんげん 線にんげん」、映像によって感覚を裏切る「伸びる腕」など、メディアによって人間の感覚に介入するメディアアートのおもしろさを子どもにも端的に伝えるプログラムとなっている。

c Yuichiro Tamura
佐藤雅彦研究室+桐山孝司研究室
東京藝術大学大学院映像研究科。展覧会のためにふたつの研究室からなるプロジェクトチームがつくられ、佐藤雅彦教授、桐山孝司准教授、齋藤達也、安本匡佑、井高久美子、勝目祐一郎が参加した。

ユーフラテス
慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の卒業生からなるクリエイティブ・グループ。展示では初のメディア・アート作品を制作。
この「君の身体を変換してみよ展」は、鑑賞者の内に新しい身体表象を生むことを目的としたものです。簡単に言ってしまえば、いままで体験したことのない具体的で如実な新しい気持ちを感じてもらうということです。内容が感覚的・身体的であるため、その分、新しいテクノロジーやメディアを必要とした表現形態になり、東京藝術大学の桐山研究室・佐藤研究室、ユーフラテス、そしてICCの学芸員の方々と試行錯誤を続けました。評価されて、とてもありがたく感じています。
選考過程において、『TENORI-ON』と二分するほど評価を集めたのが、この展覧会である。ともすれば難解になりがちな、狭義のメディアアートの世界を、子どもでも大人でも“楽しく”シンプルに体験できる、というのが最大の評価点だ。本展を未見の審査員から、「自分も行ってみたかった」という声が出たほどだ。“メディア”や“デジタル”などの用語を一切使わない、『21世紀如意棒』『ミクロ職人修行』といった個別作品タイトルにも気配りが感じられる。身体全体を扱う本展が、『Wii Fit』とともに優秀賞に選ばれたことは、注目しておいていいだろう。“身体が変換、されて見える”ということは、実は自分の“意識そのものが変容可能”なことに気づく入口である。そして、それは広義の芸術が目指す最終ゴールでもあるはずだ。
「作品をつくりたい」と思ったのは、どんなことがきっかけでしょうか?
これまでに体験することのなかった身体感覚をつくりだすことに興味があり、それをいかに実現するか、試作しはじめたのが作品を制作するきっかけです。(井高 久美子)
現在、おもに使用している創作ツールは何ですか?
Visual C#、XNA、Maya。(安本 匡佑)
作品に対して、最も重視されているところはどこですか?
私たちが自分に課している評価基準は、これまで経験したことのない新しい感覚を得ることを可能とする表現である、ということです。今回の展示では、身体表象という新しい切り口で、映像による表現の既存の枠組みを超える可能性を模索しました。私たちがつねに考えているのは、これからの映像表現、メディアによる表現を先取りして提示するということなのです。(齋藤 達也)
創作活動を通して、持ちつづけているテーマは何ですか?
表現のなかに「発見」があること。その発見が受け手に伝わることで成立する表現。(ユーフラテス)
テクノロジーを使った表現や、メディアという伝える手段をどのように考えて創作されていますか?
どのようにテクノロジーやメディアを使ったら、いままでにない新しいコミュニケーションが生まれるかということを考えて構想・制作しています。(佐藤 雅彦)
あなたが一番影響を受けた、人物や作品、出来事を教えてください。
思考という概念の領域と発達という生物の領域を結びつけたことでジャン・ピアジェ、必要性から生じた技術を突きつめて芸術の域に高めたことでドナルド・クヌース。(桐山 孝司)
今後どのような作品を創作していこうと考えていますか?
これまで人が体験したことのない新しい「感じ」を呼び起こす作品。(勝目 祐一郎)
あなたにとって「創作する」ということは何でしょうか?
ここにいる理由です。(佐藤 雅彦)
新しい意味を見つけることです。(桐山 孝司)
私的な探求に人と共有できる「形」を与えること。(齋藤 達也)
「探索すること」と「発見すること」です。(井高 久美子)
実際に動作する状態にすること。(安本 匡佑)
自分の関心事の核心を探ること。(ユーフラテス)
思いつくこと、実現すること、発見すること。(勝目 祐一郎)
新しい意味を見つけることです。(桐山 孝司)
私的な探求に人と共有できる「形」を与えること。(齋藤 達也)
「探索すること」と「発見すること」です。(井高 久美子)
実際に動作する状態にすること。(安本 匡佑)
自分の関心事の核心を探ること。(ユーフラテス)
思いつくこと、実現すること、発見すること。(勝目 祐一郎)
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