平成11年度[第3回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品

エンターテインメント部門

Gyorol
c 株式会社バスキュール
奨励賞

Gyorol

http://gyorol.bascule.co.jp/

Web

作者: 「Gyorol」制作チーム代表
朴 正義

(日本)

作品概要

携帯電話とWebをリアルタイムに連動させ、新しいコミュニケーションの形を提案するコンテンツ。新しい技術の提案を、魚釣りのゲームに仕立てている。携帯電話でWeb画面に広がる水底の魚を釣りあげ、釣った魚は名前をつけて水槽で鑑賞することができる。今後もさまざまな形での展開が期待される。

作者プロフィール

「Gyorol」制作チーム代表 朴 正義

「Gyorol」制作チーム代表 朴 正義

1967年生まれ、東京都出身。株式会社バスキュール代表取締役/クリエイティブディレクター。いわゆるWebコンテンツの最高峰ってどんなのだろう?という妄念を抱きつつ、慢性的にワーカホリックな毎日を過ごす。

受賞コメント

引き受けてしまったアート展まで、あと10日くらいしか期限のないなか、外部の方々も含めて2ヵ月くらいかけてつくった作品を「やっぱこれじゃないよな」と投げすてて、腹をくくってとりかかった作品でした。そんな実験作にも関わらず、すばらしい賞をいただくことができ、すごく嬉しいです。決断してよかったです。今回の受賞を励みに今後もがんばります。

贈賞理由

この作品、いくら実験的なものだとはいえ、デザイン表現と説明があまりにチープなため、作品に内包された技術や新たな取りくみという側面を拾いあげにくく、一度は選考から落ちかけた。しかしこの作品は、携帯電話を連動させた作品が多いなかで、唯一表示デバイスを選ばずに、携帯電話を使ってリッチなインタラクションが行なえる実証実験であり、「パソコンと携帯電話」という従来の枠を越え、今後発展が予想されるデジタルサイネージにおける新たなインタラクティブ体験を生みだす幅広い可能性を秘めている。最終審査会では、そうした既成概念を越える新たなメディア体験創造の可能性を提示した点が評価された。

8つの質問

Q1
「作品をつくりたい」と思ったのは、どんなことがきっかけでしょうか?
A1
身の丈を顧みずに、横浜ZAIMで開催されたアート展に出展すると安請けあいしてしまったこと。
Q2
現在、おもに使用している創作ツールは何ですか?
A2
Thunderbird
Q3
作品に対して、最も重視されているところはどこですか?
A3
新しいジャンルのコンテンツだけに、理解してもらえるまでの速さにこだわりました。
Q4
創作活動を通して、持ちつづけているテーマは何ですか?
A4
つくり手と受け手の双方が主役になれる場を提供できていること。
Q5
テクノロジーを使った表現や、メディアという伝える手段をどのように考えて創作されていますか?
A5
このGyorolはその典型ですが、思いついたらすぐつくって発表できる、というネットの特性は活かしていきたいです。あと、平凡ですが、いつかは世界に通じるものを。
Q6
あなたが一番影響を受けた、人物や作品、出来事を教えてください。
A6
双子の兄として生まれたこと。
Q7
今後どのような作品を創作していこうと考えていますか?
A7
当面、「究極のWebコンテンツってどんなカタチをしているの?」ということを模索しつづけるのではないかと思っています。あと、作品ではないですが、楽しいECを始めてみたいです。
Q8
あなたにとって「創作する」ということは何でしょうか?
A8
決断することです。

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