1枚の絵のなかに風刺や笑いが凝縮された奥深いユーモアをもつ一コママンガ。タイトルと絵が織りなす絶妙な物語は、国や言語を越えて楽しめる作品となっている。作者のこれまでの19作品をまとめたもの。

菊池 正文
1941年生まれ。福岡県北九州市出身。毎日新聞西部本社を退職後、一コマ漫画創作に専念。第15回読売国際漫画大賞近藤日出造賞、第32回日本漫画家協会賞優秀賞、第47回ベルギークノックヘイスト国際漫画祭入賞など。
一コママンガに魅了されてかれこれ40年になります。一コママンガは1枚のなかに風刺、笑が凝縮された奥深いユーモアの世界です。今回、私の作品が栄えある第12回文化庁メディア芸術祭の奨励賞に選ばれたことに大変誇りと喜びを感じています。ありがとうございました。
本作品を見て驚いたのはそのレベルの高さだった。批評の対象をみつめる鋭さ、そしてそれと1枚の絵に的確にコンパクトにまとめるアイデア。絵は世代地域を越えてテーマを伝えるシンプルで親しみやすいものになっている。作者の長く培った見識や技術がこのような表現を可能にしているのだろう。いま、一コマンガに往時の勢いはないが、これからの波乱の時代、その鋭い目で世界への警鐘を鳴らしつづけてほしいものである。
「作品をつくりたい」と思ったのは、どんなことがきっかけでしょうか?
偶然ネットで公募を知り、マンガ部門に応募しました。
現在、おもに使用している創作ツールは何ですか?
Adobe IllustratorとPhotoshopを併用して作成しています。
作品に対して、最も重視されているところはどこですか?
シンプルな表現を基本に、客観性を重視しています。
創作活動を通して、持ちつづけているテーマは何ですか?
「永遠のユーモア」です。
テクノロジーを使った表現や、メディアという伝える手段をどのように考えて創作されていますか?
時代に即した表現技術は自分自身の創作意欲を増します。それと同時にメディアに対して責任も感じます。
あなたが一番影響を受けた、人物や作品、出来事を教えてください。
子どものころから絵が好きで、故・秋吉馨氏の作品『轟先生』『平野凡太郎』の画風に影響を受け、真似てばかりいました。
今後どのような作品を創作していこうと考えていますか?
日本だけでなく世界的視野に立ったユーモア・アートを心がけています。
あなたにとって「創作する」ということは何でしょうか?
頭脳のトレーニングです。
![平成11年度[第3回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品 平成11年度[第3回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品](/festival/images/h1_jusyousakuhin2008.gif)









