遠距離恋愛中の男女を公募し東京ー福岡間1000km、1カ月間のマラソンに挑戦してもらうようすをWebを通じてリアルタイムに伝えるドキュメンタリー広告。男女がゴールした直後に、走るようすからつくられたCFが公開され、そこでクライアントと商品名が明かされるブラインド・ブランデッド・エンターテイメントとして展開。

伊藤 直樹
1971年生まれ。静岡県出身。メディアにとらわれないキャンペーン戦略、TVCM、コピー、アートディレクション、インタラクティブ、PRなど、その活動領域を広げている。2009年のカンヌ国際広告祭では、相模ゴム工業の『LOVE DISTANCE』で、日本として13年ぶりにTVCM部門で金賞を獲得。
これは遠距離恋愛中のカップルをオーディションし、互いに愛のために旅をする男女の姿を1カ月間リアルタイムにWebでドキュメントする構造をもつ。これが実はコンドーム会社のキャンペーンであるとは最初はわからない(もちろんCMと連動しているので、オーディエンスはすぐに知ることになるのだが)。一見「やらせ」くさく、その実社会的なドキュメントでもある。ふたりの「距離」が縮まっていく姿は、TV番組のようにも思われる。審査中に誰かが 「こんな大げさになったら、別れにくいよ」と言った。私も最初そう思ったが、今の恋愛は、すべてどこかドラマっぽく、TVっぽく、「メディアが育てたリアリティ」なしには、もはや成立しないのではないか。その意味で、本作は、実に「今」を捉えた優れた作品であると思われる。本作の青い感じが、うそくささを超えて、ぐっときた。
![平成21年度[第13回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品 平成21年度[第13回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品](/festival/images/h1_jusyousakuhin2009.gif)






![平成22年度[第14回]文化庁メディア芸術祭 作品応募はこちら](/banner/bn_top_festival2.gif)


