平成21年度[第13回]文化庁メディア芸術祭 主催者挨拶

平成21年度[第13回]文化庁メディア芸術祭開催にあたって

文化庁長官/玉井 日出夫

文化庁長官/玉井 日出夫

13回目を迎えた今年の文化庁メディア芸術祭は、国内外を問わず応募数が大幅に伸びました。このことは多くの方々が関心を持ち、受賞を目指していただいている証であり、主催者として誠に喜ばしい限りです。また同時に国際的な認知が着実に高まり、メディア芸術の総合フェスティバルとして高く評価されるまでに成長してきたと感じております。

メディア芸術祭ではいわゆるメディアアートとともに、アニメーションやマンガ、ゲームなどを対象としています。このメディア芸術という文化は、技術の進歩や表現の多様化に伴って日々変化しつづけており、毎年その瞬間を逃さずに優秀な作品を選び、紹介することが大変重要です。1年1年着実に歴史を刻んでいくことが、将来的な発展の礎にもなると考えております。

今回も厳正な審査を経た選りすぐりの作品を、皆様にご覧いただけることとなりました。どの作品も大変すばらしく、時代を反映した興味深いものばかりです。ぜひこの機会に多様な芸術表現をお楽しみください。

最後になりましたが、ご多忙の中、審査をいただきました委員の皆様に感謝申し上げるとともに、文化庁メディア芸術祭の運営と開催にあたり、ご支援、ご協力を賜りましたすべての皆様に、厚く御礼を申し上げます。

メディア芸術の発展を願って

国立新美術館長/林田 英樹

国立新美術館長/林田 英樹文化庁メディア芸術祭を国立新美術館で開催するのは、早くも今回で3回目となりました。今年も世界54の国と地域から過去最高となる2,592作品の応募があるなど、この分野の世界最高水準のイベントとして発展を続けていることを喜んでおります。

会場では、受賞作品展のほか、さまざまな映像作品の上映会、シンポジウム、海外のメディア芸術関連のフェスティバル紹介など、多彩な催しを予定しております。この機会に、できる限り多くの皆さまに、世界のメディア芸術の精華をお楽しみいただけるよう期待しております。

また、メディア芸術の振興方策のあり方については、昨年来議論が高まりました。今回の芸術祭の開催が、このような議論の輪を広げ、深めるとともに、振興方策の充実のために貢献できることを願っております。

最後になりましたが、文化庁メディア芸術祭を開催するにあたり、ご協力を賜りました関係各位に心より御礼を申し上げます。

新たな文化的価値を創造していくために

CG-ARTS協会 理事長/岩木 肇

CG-ARTS協会 理事長/岩木 肇21世紀も早いもので10年が過ぎ、年を追うごとに、ものごとの価値を決定づけるのが、経済的価値や機能的価値に加えて、文化的価値であることが多くなっているように感じられます。そのような状況から、クリエイティビティの高い才能が集まることが、国や都市にとって重要であり、その役割を担うものとして、フェスティバルが注目されはじめているといえるでしょう。

1997年から始まった「文化庁メディア芸術祭」は、アートとエンターテインメントが融合した独自性のあるフェスティバルとして注目を集め、今回はわが国を含む54の国と地域から2,592作品の応募が集まる国際的な祭典へと成長しています。

一方で、メディア芸術祭は、受賞作品などを世界に向けて広く紹介することにも力を注いでおり、今年度はオーストリアのウィーンとリンツで企画展を開催したほか、“Japan Media Arts Festival World Tour”として16ヵ国の22フェスティバルを巡回しています。

このように、日本から世界へ、そして世界から日本へと、ふたつの流れをあわせもつメディア芸術祭は、新しい文化領域におけるプラットフォームとしての役割を担うために、変化を遂げています。

メディアの多様化やテクノロジーの進化とともに、表現や文化のありようも大きく変わろうとしています。メディア芸術祭は、このような潮流を積極的に取り込み、新しい文化的価値の創造に寄与するフェスティバルでありたいと願っています。

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