国内展覧会情報

日本で最も愛された少女雑誌 『少女の友』展

[ アート, マンガ ]

「現代美術も楽勝よ。」展
中原淳一/画 「四月の風」『少女の友』昭和15年4月号表紙
©JUNICHI NAKAHARA/ひまわりや

【会期】2009年10月1日(木)―12月23日(水・祝)
【会場】弥生美術館
【参考サイト】
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

「少女にこそ一流の作品を」をモットーに、古くは竹久夢二、川端龍子、与謝野晶子、昭和に入ってからは川端康成、吉屋信子、西條八十、抒情画家の高畠華宵、松本かつぢ、藤井千秋らが筆をふるい、若き中原淳一が表紙画家として活躍した雑誌『少女の友』。明治41年(1908)の創刊から昭和30年(1955)まで、日本の少女雑誌史上、もっとも長きにわたって刊行された雑誌です。
都会的でエレガントなビジュアルと教養高く洗練された読み物とで、時代時代のハイカラ女学生を魅了しました。また編集部と読者との交流が盛んであったのも特徴で、愛読者集会を開催し、膨大な数の投書に誠実にこたえるなどして読者一人ひとりと向き合い、読者の人間形成にも大きな影響を与えました。
創刊から数えて100年を迎え、今、再び『少女の友』に注目が集まっています。この展覧会では弥生美術館が誇る『少女の友』コレクションが一挙公開されています。現在では入手困難な当時の雑誌をはじめ、まるで“紙の宝石”といえる優美なふろくの数々、色鮮やかな挿絵原画など、総数約300点の作品・資料により『少女の友』48年の魅力をたっぷりと紹介します。

福岡アジア美術館 開館10周年記念 第4回福岡アジア美術トリエンナーレ2009

[ アート ]

福岡アジア美術館 開館10周年記念 第4回福岡アジア美術トリエンナーレ2009アンキ・プルバンドノ 「空腹でいこう」

【会期】2009年9月5日(土)―2009年11月23日(月)
【会場】福岡アジア美術館、周辺地域
【参考サイト】
http://www.ft2009.org/jpn/

「福岡アジア美術トリエンナーレ」は、3年ごとに毎回異なるテーマでアジア21カ国・地域の美術の新傾向を紹介する展覧会であり、絵画、彫 刻、映像、インスタレーションなどの作品を展示するとともに、美術作家を福岡に招へいして共同制作、ワークショップ、パフォーマンスなどを行ない、市民との交流の場を創り出してきました。1999年に第1回目が開催され、2002年、2005年と続きました。
第4回目となる今回は、これまでと同様にアジアから新進美術作家を厳選して紹介するとともに、福岡アジア美術館開館10周年を記念して、国際舞台で活躍するアジアの美術作家をあわせて紹介することで、アジア美術の10年間の発展を振りかえります。また、都市空間に位置する特性をいかして、美術館外での制作や発表、福岡市のアジア関連イベント、地域、大学、NPOなどとの事業連携や協働企画をこれまで以上に展開し、アジアとのより広く多様な交流を目指しています。

「漫画少年ドヴァイ」しりあがり寿、タナカカツキ、天久聖一、河井克夫、長尾謙一郎

[ マンガ ]

「漫画少年ドヴァイ」しりあがり寿、タナカカツキ、天久聖一、河井克夫、長尾謙一郎

【会期】2009年9月18日(金)―11月21日(土)
【会場】静岡市クリエーター支援センター
【参考サイト】
http://www.c-c-c.or.jp/nowonview/dubai.html

静岡市出身のしりあがり寿を中心とする、タナカカツキ、天久聖一、河井克夫、長尾謙一郎の5人のマンガ家が、マンガの可能性をアートに拡げる初の試みとなるこの展覧会。
「漫画少年ドヴァイ」では、参加作家が全員漫画家であること。また、会場となるCCCが小学校舎であるという特性を踏まえ、漫画家を目指す架空の小学生、ドヴァイを主人公に、彼の当時の学校生活、プライベートな日常、また内面の心象風景などを、オブジェ、インスタレーション、虚構の資料などによって多角的に再現します。
作家がおのおの自分たちの作品を持ち寄るグループ展とは異なり、5人の作家が共同でひとりの小学生をテーマにした架空の世界観を構築することに、この展覧会の意図があります。
会場各所に展示される作品を手掛かりに、ドヴァイの学校生活を追体験することで、鑑賞者はそれぞれの物語を自由に想像することでしょう。そのイマジネーションこそが、5人の漫画家たちが試みる、受け手の心に直接描かれた「漫画」なのです。

休符だらけの音楽装置

[ アート ]

休符だらけの音楽装置
撮影:中村政人

【会期】2009年10月10日(土)―11月3日(火祝)
【会場】旧千代田区立練成中学校
【参考サイト】
http://ensembles.jp

新作インスタレーション「休符だらけの音楽装置」は、旧中学校の巨大屋上運動場で大友良英+伊東篤宏+梅田哲也+Sachiko M+堀尾寛太+毛利悠子+山川冬樹らによって制作されたさまざまな音楽装置が互いに影響を与えあい、都市の音の中で響き合いながらアンサンブルを奏でます。雨風や直射日光を受けながら、随時更新されるそれらの音楽装置は、日々のサウンドスケープをもまったく別のものに変化させ、聞くという行為がいかにその場の環境と密接に関わり、複合的に知覚されるものか気づかせてくれるでしょう。会期中は会場でのライヴも予定されています。

エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ウルトラ002」

[ アート ]

エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ウルトラ002」
©SPIRAL/Wacoal Art Center

【会期】2009年10月29日(木)―11月3日(火祝)
【会場】スパイラルガーデン、スパイラルホール
【参考サイト】
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2009/10/-002.html

昨年に引き続き、ディレクター個人を出展単位とするアートフェアの第2回目、エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA002」が開催されます。
今や世界中で開催されるアートフェア。本アートフェアは、ギャラリー単位で出展される通常のアートフェアとは一線を画し、ギャラリーで実際に作家、作品を選定するディレクター個人を出展単位として開催する新しい試みです。美術が本来持っている個の力を、作品から、展示から、またマーケットから引き出すことを目的とし、美術界の次代を担う若手ディレクターにスポットをあて、常に新鮮な感性を届けるフェアとして継続を図ることを意図しています。
「ウルトラ」は語源であるラテン語の「〜の彼方に、〜を超えて」が意味するように、新形式のアートフェア形成の実現を目指し、またここから美術マーケットが新たな広がりを見せることへの期待が込められています。
25名のディレクターが参加した第1回目。今回は倍の数の51名の若手ギャラリストたちが集結。会場もスパイラルガーデン(スパイラル1F)から、スパイラルホール(スパイラル3F)にまで広げ、個性豊かなブースを展開します。
スパイラルガーデンは入場無料、スパイラルホールは入場料1,000円(カタログ付)です。

D&AD賞2009展

[ エンターテインメント ]

D&AD賞2009展

【会期】2009年10月7日(水)―11月14日(土)
【会場】アドミュージアム東京
【参考サイト】
http://www.admt.jp/

D&AD賞は、建築、出版、環境、地域開発プロジェクト、イベント、広告キャンペーンなどの幅広いジャンルにおいて、デザインとアートディレクションを評価対象とし、英国の非営利団体D&ADが40年以上にわたって開催している世界最高水準を誇る国際的なアワードです。2009年度の受賞作品展を、昨年に引き続き開催します。

「現代美術も楽勝よ。」展

[ アート, 会期終了 ]

「現代美術も楽勝よ。」展

【会期】2009年8月29日(土)―10月12日(月・祝)
【会場】水戸芸術館現代美術ギャラリー
【参考サイト】
http://www.arttowermito.or.jp/art/modules/tinyd0/index.php?id=9

写真、絵画、インスタレーションなど、国際的に活躍するアーティストによるさまざまな作品を展示し、現代美術の楽しさを体験していただく展覧会です。自然や風景、人間のかたちなど、テーマごとに作品を鑑賞したり、ミステリー仕立ての物語を追いながら作品を鑑賞したり、さまざまなツアーを通して鑑賞したりと、ひとつの展覧会を何回も楽しむことができる仕掛けになっています。会期中は、水戸芸術館が用意した「あーとバス」で水戸市内の小中学生を展覧会に招待し、ヴォランティアトーカーや大学生を中心としたガイドスタッフとともに、楽しく対話をしながら展覧会鑑賞を行ないます。
また、これは市民が関わりながらつくってゆく展覧会でもあります。若手アーティストユニット Nadegata Instant Party (中崎透+山城大督+野田智子)が、水戸の市民を中心に募集したヴォランティアスタッフやキャストによる映画『学芸員Aの最後の仕事』を、展覧会会場や水戸の街、千波湖を舞台にして製作します。そしてこの映画は「現代美術も楽勝よ。」展の内容と連動しており、会期中は展覧会会場で上映されます。展覧会や現代美術作品を媒介としながら、アートと人々との多彩な関わりのかたちが浮かびあがることでしょう。

KYOTO Cross Media Experience 2009

[ アニメーション, エンターテインメント, マンガ, 会期終了 ]

神戸ビエンナーレ2009

【会期】2009年9月26日(土)―10月4日(日)※プレイベントは9月12日(土)
【会場】祇園甲部歌舞練場、龍谷大学大宮学舎、京都コンピュータ学院、京都国際マンガミュージアム、東映京都撮影所、松竹京都撮影所、東映太秦映画村など
【参考サイト】
http://www.kyoto-cmex.com/

マンガ・アニメの原点ともいえる鳥獣戯画絵巻を生み出し、日本で初めて劇映画が制作され、過去から現在まで、マンガ・アニメ、映画、ゲームに代表される日本のコンテンツ産業をリードする役割の一翼を果たす京都。この秋、京都を舞台 に「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」の一環として「KYOTO Cross Media Experience 2009」(KYOTO CMEX 2009)が開催されます。これは、コンテンツの新たな魅力を国内外に発信するとともに、コンテンツ産業の発展に貢献する人材の育成などを目指し、京都市内各所でさまざまなイベントを実施するものです。
アニメ・映画の上映やその関連トークショー、ワークショップ、シンポジウムなど、内容が盛りだくさんの9日間です。

第22回東京国際映画祭

[ エンターテインメント ]

第22回東京国際映画祭

【会期】2009年10月17日(土)―10月25日(日)
【会場】六本木ヒルズ森タワー 六本木アカデミーヒルズ40F、49F
【参考サイト】
http://www.tiff-jp.net/pre/2009/ja/

今年で22回を迎える東京国際映画祭(TIFF)は、日本唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭として、1985年より開催され、日本の映画産業、文化振興に大きな足跡を残してきました。世界の2,600有余の国際映画祭の頂点に立つカンヌ、ヴェネチア、ベルリンに比肩し、世界四大映画祭と評価される国際映画祭を目指しています。
内容は、新たな才能から成熟した監督までを対象に、世界中から厳選されたハイクオリティーなプレミア作品群より“東京 サクラ グランプリ”を選出する「コンペティション」のほか、日本未公開のエンタテインメント作品が集う「特別招待作品」、TIFF最多の作品数と観客数を誇る「アジアの風」、バラエティーに富んだ日本映画を海外へ発信していく「日本映画・ある 視点」、「自然と人間との共生」をテーマにした特集上映「natural TIFF」などさまざまなジャンルの作品を9日間で一挙に上映します。

光 松本陽子/野口里佳

[ アート, 会期終了 ]

光 松本陽子/野口里佳
松本陽子 《光は荒野のなかに輝いているⅠ》 1992年、 アクリリック/カンヴァス、182 x 182cm、写真:山本糾、ヒノギャラリー協力

【会期】2009年8月19日(水)―10月19日(月)
【会場】国立新美術館
【参考サイト】
http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/03/hikari.html

「光」というタイトルのもとに、現代日本を代表するふたりのアーティスト、松本陽子(絵画)と野口里佳(写真)による二人展が開催されます。
1936年生まれの松本陽子は、1960年頃より抽象絵画の制作を始めますが、1960年代末に滞在したアメリカ合衆国でアクリリック(アクリル絵具)に出会い、新しい絵画の可能性を認識します。これは1980年代から1990年代にかけて実を結び、ピンクを主調とした独自の抽象絵画のスタイルを完成させました。近年では、緑の油彩画連作により、新しい境地を開いています。
1990年代初めより写真による制作活動を開始した1971生まれの野口里佳は、《フジヤマ》(1997-)などの完成度の高い連作により、早くから注目を集めました。卓抜なテーマの選択と特有の距離感をたたえた画面は、写真というメディア自体の本質に迫るものとして、国際的にも高い評価を受けており、活躍を続けています。
松本陽子と野口里佳は、手がけるメディアや表現手法、そして世代も異なっています。しかしながら、光がその作品の重要なテーマの一つとなっているという共通点を持っています。むろん光は、内外の芸術において、さまざまな意味で古くから重要な主題となってきました。そのなかでも彼女たちの表現には、光の直接的な表象をめざすという、きわめて困難な試みを見て取ることができるように思われます。展覧会では、二人の作家の作品を、近作を中心にそれぞれ個展のかたちで展示することにより、現代芸術のひとつの達成を紹介します。