
国内で開催されている、メディア芸術関連の展覧会やイベントの最新情報を紹介しています。
※開館時間・休館日など詳細は、各会場ホームページなどで最新情報をご確認ください。
MEDIA GEIJUTSU – Flow & Bright -
[ アート ]

© TOCHKA
【会期】2012年 1月25日(水)-2012年 2月7日(火) [Flow]
2012年 2月10日(金)-2012年2月26日(日) [Bright]
※2月20日(月)休館
【会場】EYE OF GYRE/GYRE 3F(東京都渋谷区)
【参考サイト】http://gyre-omotesando.com/
文化庁メディア芸術祭アート部門の日本人大賞受賞者らを中心に、アートとテクノロジーがダイナミックに融合した新しい表現による展覧会が開催されます。15周年を迎える文化庁メディア芸術祭の中でも、世界中のメディアアーティストたちが応募するアート部門は特に激戦を極め、日本人の大賞受賞者は限られています。今回は[Flow]と[Bright]というふたつのテーマ・会期による展覧会を通じて、 彼らの日本人らしいテクノロジーの使い方と、新しい感性によってつくり出された表現の数々をご紹介します。
出展作家は、[Flow]テーマ展示に児玉幸子と木本圭子。[Bright]テーマ展示には、近森基++久納鏡子(plaplax)、クワクボリョウタ、トーチカという顔ぶれになります。会場となるEYE OF GYREは、第15回文化庁メディアメディア芸術祭の受賞作品展会場・国立新美術館とも電車でひと駅の隣接エリア。会期も一部重なるため、両者を体験することでまた、観賞体験は深まるでしょう。
インターネット・リアリティ研究会による[インターネット アート これから]——ポスト・インターネットのリアリティ
[ アート ]

【会期】2012年1月28日(土)-2012年3月18日(日)
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](東京都新宿区)
【参考サイト】http://www.ntticc.or.jp/
インターネット・リアリティ研究会によって企画される本展覧会は、現在のネット環境に由来する表現を「ポスト・インターネット」としてとらえ、エキソニモ、アーロン・コブリン+川島高、谷口暁彦、DJぷりぷり=金太郎ら7組の表現を紹介します。
日本でインターネットの商用サービスが開始されたのは1990年代初頭でした。後のブロードバンド化の進展やスマートフォンなど小型端末の普及により、私たちは常にインターネットにアクセス可能な状態で生活しています。それは現実と情報のレイヤーが重ね合わされ、現実空間とネット空間を常に行き来している状態といえそうです。また、現在はインターネットそのものが日常を映すメディアとして私たちの意識に浸透しています。そこには従来と別種のリアリティや質感、また人間像やコミュニケーションの様式が生まれてきているのではないでしょうか。
本展は、インターネットが日常化され、情報世界に包摂された現実世界としての今日の状況において生みだされる表現とは何かを、これまでに現れた事例から検証し、ネットと表現のこれからを考察します。会期中、会場内では展示および作品のアップデートが行われる予定です。
ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト Qosmo/テクノ手芸部
[ その他(現代美術・建築等), アート ]

© 2011 Qosmo Inc.

© 2011 テクノ手芸部
【会期】2012年2月4日(土)-3月4日(日)
【会場】東京都現代美術館 パブリック・プラザ(東京都江東区)
【参考サイト】http://www.mot-art-museum.jp/
「BLOOMBERG PAVILION PROJECT」は、東京都現代美術館敷地内に建てられたパヴィリオンを舞台に、2011年10月から1年間に渡って、東京在住の若手アーティストの表現を紹介していくプロジェクトです。パヴィリオンのデザインは、国内外で注目を集める若手建築家平田晃久。この建築の未来を切り開く空間を舞台に、若手アーティストにチャレンジの場を提供し、東京のアート・シーンの活性化を目指します。
3組目の参加アーティストとなるのは、Qosmoとテクノ手芸部(かすやきょうこ+よしだともふみ)。Qosmoのインスタレーションと、テクノ手芸部による電子工作と手芸を組み合わせたワークショップ+展示を行います。
メディアとアート ラク描キセヨ-クリエイティヴユニット トーチカの軌跡
[ アート ]

© TOCHKA
【会期】2012年2月4日(土)-2012年4月1日(日)
【会場】川崎市市民ミュージアム アートギャラリー1・2(神奈川県川崎市)
【参考サイト】http://www.kawasaki-museum.jp/
トーチカは、空中に懐中電灯で描いた絵がいきいきと動き出す映像を作るアーティストです。デジタルカメラによる長時間露出とコマ撮りの手法を融合した彼らの個性的な作品『PiKA PiKA』(第10回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞)は、映像やアニメーションをつくる過程とその面白さ、そして今まで知っていると思っていた風景が、映像の中で魔法のように姿を変える楽しさを味わう体感を、私たちに与えてくれます。
本展では、さまざまな国と地域の人々の協力によって制作されてきた『PiKA PiKA』プロジェクトの初期作品と、トーチカの活動の軌跡を写真とパネルで紹介します。また、ワークショップを行い、『PiKA PiKA』の新作を制作して展示します。
IAMAS 2012 GRADUATION EXHIBITION
[ アート ]

【会期】2012年2月16日(木)-2012年2月19日(日)
【会場】ソフトピアジャパンセンタービル(岐阜県大垣市)
【参考サイト】http://www.iamas.ac.jp/exhibit12/
情報科学芸術大学院大学修了研究発表会および、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー卒業制作展が開催されます。今回で同大学院大学は第10回目の修了研究発表会、アカデミーは第15回目の卒業制作展。デザインやアート、情報科学を中心に、多彩なバックグラウンドを持つ人材が刺激し合い、協力し合ってきた2年間の研究の集大成を発表します。
なおアカデミーは本年度最終卒業生をもって閉校し、IAMASは大学院大学に一本化します。今回はアカデミーの最後を飾る卒業制作展であり、大学院大学にとっても新スタジオ編成後の初の修了研究発表会となります。
会期中は、宇川直宏 (DOMMUNE主催)、四方幸子(メディアアートキュレーター/批評)、津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)を招いてのトークなど、関連イベントも開催予定。これまでも時代の中でさまざまに変化しつづけてきたIAMAS にとって、またひとつの節目となる展覧会です。
第17回学生CGコンテスト
[ アート ]

【会期】2012年2月18日(土)-2012年2月29日(水)
【会場】オープンギャラリー:キヤノンSタワー2F(東京都港区)
【参考サイト】http://www.cgarts.or.jp/scg/
CG-ARTS協会が主催する「学生CGコンテスト」は、1995年にその名の通り学生によるコンピュータグラフィックス作品を顕彰するために始まりました。当初は静止画だけでしたが、動画やインタラクティブ作品も対象に加え、デジタル分野の登竜門的な存在に成長しています。
今年度からは、ソーシャルメディアの広がりによってクリエイターと社会との関係も大きく変わりつつある現状を意識し、オープンで作家と鑑賞者が相互につながる新しいコンテストとして生まれ変わります。より多彩な作品を迎え入れ、審査過程をいっそうオープンにするなど、意欲的な運営姿勢のもとに準備が進められました。その結果を、実際の受賞作品を通して体感できる機会となります。
青い森のメディアアートワークショップ
[ アート, エンターテインメント ]

【会期&会場】
インタラクティブコース:
2012年2月19日(日)・20日(月)、3月2日(金)・3日(土)
tecoLLC弘前スタジオほか(青森県弘前市)
インスタレーション・ガジェットコース:
2012年2月25日(土)―2012年29日(水)
王余魚沢倶楽部ほか(青森県青森市)
【参考サイト】http://www.teco-llc.net/mediaws/
アートをはじめITへの活用や、映画、アニメ、ゲームコンテンツなどに関わるメディア芸術の才能を、青森のユニークな地域資産とシンクロし、開発するための滞在型ワークショップを開催します。講師陣には文化庁メディア芸術祭受賞者を中心に、最先端で活躍するアーティストたちを招聘。クリエーターとして、アーティストとしてのステップアップを目指す人々の参加を全国から募集しています。
ワークショップはふたつのコースを開講。「インタラクティブ」コースでは講師に成瀬つばさ(『リズムシ』で文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞)を迎え、スマートフォンコンテンツの開発をメディアアートのアプローチから会得します。
「インスタレーション・ガジェット」コースでは、講師にCrispin JONESと鈴木太朗が登場。特別講師として土佐信道(明和電機)も招き、メディアアートによるモノづくりを合宿形式で会得します。いずれも参加費は無料、応募の条件など詳細は、上記公式サイトを参照してください。
東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2012
[ その他(現代美術・建築等), アニメーション, アート, エンターテインメント, マンガ ]

メインビジュアル:デザイン学科ビジュアル
コミュニケーションコース4年 佐藤あゆみ
【会期】2012年2月17日(金)-2012年2月19日(日)
【会場】秋葉原UDX、ベルサール秋葉原(東京都千代田区)
【参考サイト】http://www.t-kougei.ac.jp/arts/gra.html
東京工芸大学芸術学部および大学院は、メディアアーティストの育成という教育理念のもと、実践的なメディアアート教育を行っています。その卒業・修了制作展は、集大成として卒業・修了制作作品を大規模に公開し、メディアアーティストとしてのデビューを支援するものです。
今回は2会場を擁し、「秋葉原UDX」では写真学科、映像学科、メディアアート表現学科、アニメーション学科アニメーションコースの、「ベルサール秋葉原」ではデザイン学科、アニメーション学科ゲームコース、マンガ学科の作品が展示されます。
オープン・スペース 2011
[ アート ]

【会期】2011年10月22日(土)-2012年3月18日(日)
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東京都新宿区)
【参考サイト】http://www.ntticc.or.jp
オープン・スペースは、ギャラリー、ミニ・シアター、映像アーカイブ「HIVE」などの、ICCがもつ機能を総合したスペースです。2006年の開始以降、年度ごとに展示内容を変えながら入場無料で公開しています。国内外の著名アーティストや新進アーティストによるメディアアート作品、現在進行中のプロジェクトを展示するほか、社会とメディア、アートのかかわりの変遷をまとめたテーマ展示コーナーも展開します。
作品にとどまらず、それらに付随する社会的、文化的、思想的背景などを作家のインタビュー映像や資料、テキストによって多角的に解説。これらを通してICCの活動理念である「メディア・テクノロジーと芸術文化」の関係をわかりやすく紹介し、先進的な技術を用いた芸術表現によるコミュニケーション文化の可能性を提示する開かれた場として機能することを目指しています。
ビジュアル・サーカス
[ その他(現代美術・建築等), アート ]

AR三兄弟
【会期】2011年12月17日(土)-2012年4月8日(日)
【会場】SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム(埼玉県川口市)
【参考サイト】http://www.skipcity.jp
映像と身体表現であるパフォーマンス。この企画展では、一見相反するふたつの事柄がさまざまなかたちで融合している3組のアーティスト(AR三兄弟、off-Nibroll、明和電機)の作品を紹介します。会期中の3カ月間、作品の拡張部分としての数々のパフォーマンスイベントも開催。企画展コーナーは、サーカス会場の様に多彩に変化していきます。
私たちの日常の一部でありながら、しばしば非日常を映し出す映像。日常の中にフッと現れて、曲芸や猛獣使いなどの超絶パフォーマンスを見せる非日常空間であるサーカス。そんな映像(ビジュアル)とサーカスの対比に示されるように、意外性や多面性を持つ展示になります。エンターテイメント性に溢れた作品やパフォーマンスを楽しみながら、これからの映像と、身体を持つ存在である私たちとのかかわり方について、さまざまな角度から考える機会になるでしょう。
視線を通じて世界と繋がる。― 視線入力技術 LabACT vol.2「Eye-Tracking Informatics~視線のモルフォロジー」
[ アート ]

参考写真:三上晴子『Molecular Informatics Version 2.0』1996年(DEAF 96, Rotterdam、オランダ)
【会期】2011年12月4日(日)-2012年3月25日(日)
【会場】山口情報芸術センター[YCAM]スタジオB(山口県山口市)
【参考サイト】http://www.ycam.jp/
「LabACT(ラボ・アクト)」は、メディアアートの技術的な側面に着目し、科学とアートの対話が生み出す創造性について、社会的な意義を含む幅広い視点から紹介する展覧会シリーズ。第2回目は、情報社会と身体というテーマを一貫して追求してきた三上晴子の新作インスタレーションが発表されます。
彼女の代表作のひとつ『Molecular Informatics』(1996年)は、体験者の視線の動きが視線入力デバイスを通じて仮想空間内に連続する分子として視覚化され、「視ること」で空間に形態を描いていく作品です。今回はこの作品を最新技術で再制作した『Eye-Tracking Informatics ~視線のモルフォロジー』を出展。より精緻かつダイナミックに生まれ変わったこの作品を通じて、視線によるコミュニケーションや、自らの視線の軌跡がつくり出すかつてない造形空間を楽しむことができます。
映像をめぐる冒険vol.4 見えない世界のみつめ方
[ その他(現代美術・建築等), アート ]

ポートフォリオ NASA 「宇宙への旅-25年の歴史」より 1991年
【会期】2011年12月13日(火)-2012年1月29日(日)
【会場】東京都写真美術館(東京都目黒区)
【参考サイト】http://syabi.com/
平成20年度より開催している「映像をめぐる冒険」シリーズ第4弾。今回は「拡大と縮小」をコンセプトに、見ることのできる領域の拡大と、世界の見方をテーマにした展覧会です。人間の世界観や視覚体験に変革をもたらしてきた貴重な資料や当館収蔵作品とともに、新たな世界の見方を提案する現代の作家、市川創太、小阪淳、鳴川肇の作品を展示します。約60点の資料や作品を通じて、過去から未来へと繰り返される世界の見方が変わる瞬間のときめきを、実感できることでしょう。
視覚の実験室 モホイ=ナジ/イン・モーション
[ その他(現代美術・建築等), アート ]

『ライト・スペース・モデュレータ(電気舞台のための光の小道具)』1922-30/2006年 金属、プラスチック、ガラス、絵具、木、電気モーター ハーバード大学附属ブッシュ=ライジンガー美術館
撮影:矢萩喜從郎
©2011 Hattula Moholy-Nagy
【会期】2011年9月17日(土)-2011年12月11日(日)
【会場】DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)
【参考サイト】http://kawamura-museum.dic.co.jp
モホイ=ナジ・ラースローは、社会主義革命や世界大戦が勃発する不安定な情勢下、母国ハンガリーから欧州各地およびアメリカへと移り住みながら、「アートとテクノロジーの融合」を目指し、新たな芸術価値の創造に挑み続けました。本展は、多数の貴重な初公開作品を含む遺族のコレクションを中心に、約270点の出展作品・資料で作家の全貌を明らかにする、日本初の本格的な回顧展です。
ハンガリー時代の素描や構成主義作品、代表作となるキネティック彫刻『ライト・スペース・モデュレータ』、カメラを使わない写真「フォトグラム」、アメリカ時代のカラフルな絵画などが出展されます。多岐にわたるその仕事は、いずれも彼の革新的なアイデアが生んだ「光と運動による造形」でした。またドイツの総合芸術学校「バウハウス」で教鞭をとり、後にシカゴの「ニュー・バウハウス」校長も務めるなど、教育者でもあった彼の芸術理念にふれる機会でもあります。
MAMプロジェクト015:ツァン・キンワー[曾建華]
[ その他(現代美術・建築等), アート ]

『第二の封印―進歩に逆らう全ての存在をあなたがたの餌食とするがよい』(部分)2009年 デジタルビデオ・プロジェクション、サウンド(6分30秒)
展示風景:リヨン・ビエンナーレ2009
【会期】2011年9月17日(土)-2012年1月15日(日)
【会場】森美術館 ギャラリー1(東京都港区)
【参考サイト】http://www.mori.art.museum
ツァンは、香港を拠点に北京、パリ、ニューヨークなど世界各地で作品を発表し、数々の国際ビエンナーレで脚光を浴びてきました。2009 年より展開する『七つの封印』シリーズは、暗い部屋の天井や壁に文字が投影される映像作品。文字が生き物のように動き回り、増殖し、雷雨のように飛び散ります。聖書をはじめ、政治、哲学などあらゆる観点から得られた言葉を通して、ツァンは存在や価値観に関する問いを投げかけるのです。
今回は同シリーズの新作『第五の封印』を発表。四面の壁が文字に包囲され、サウンドを含むインスタレーションは心と身体を揺さぶるような刺激をもたらします。文字の嵐に包まれ、視覚的な美しさに隠された文字の意味に気づくとき、ひとりひとりの心の中にさまざまな想いが湧きあがるでしょう。
産官学連携プロジェクト 鈴木康広展 BORDER - 地球、まばたき、りんご、僕
[ アート ]

【会期】2011年10月22日(土)-2011年11月23日(水・祝)
【会場】浜松市美術館(静岡県浜松市)
【参考サイト】http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/artmuse
この展覧会では美術館自体を「公園」など身近な憩いの場に見立て、アーティストの鈴木康広がつくり出すユニークな「非日常の入口」へと来館者を誘います。「地球」「まばたき」「りんご」「僕」という4つの創作の鍵を手がかりに、BORDER(境界線)を探るユニークな試みを展開。会場には新作に加えて、創作の原点となったパラパラマンガもあちこちに設置されます。観衆はそれら「動くスケッチ」を通して、作家の思考プロセスを追体験できるでしょう。
さらに、『遊具の透視法』『まばたきの葉』などの代表作を、東京大学先端科学技術研究センターの協力による展示支援技術を通して紹介。美術館を「対話」の空間、新たな「交流」の場と捉え、人が生きることに「気づき」が必要不可欠であることを再認識できる場を目指します。
三上晴子 欲望のコード
[ アート ]

【会期】2011年10月22日(土)-2011年12月18日(日)
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (東京都新宿区)
【参考サイト】http://www.ntticc.or.jp
三上晴子による大型インタラクティブ・インスタレーション『欲望のコード』は、2010年に山口情報芸術センター(YCAM)にて委嘱制作し公開されました。今回その新ヴァージョンが発表されます。この作品は「現在の情報化された環境と知覚に生きるわたしたちの新たな欲望とはなにか」を問題意識とし、さまざまなネットワーク環境からの情報を自律的なシステムを持つコードによって再構成することで生まれたものです。
壁面にはセンサーと小型カメラを搭載した90個のデバイスを設置。また天井からはカメラとプロジェクターが搭載された6基のロボットアームが吊られ、各装置は観客の位置や動きを察知・監視します。そして、会場奥にある昆虫の複眼のような巨大円形スクリーンには、会場と世界各地の映像が複雑に交錯しながら投影されます。鑑賞者に反応するように動き出す空間/装置の中で、現在の情報技術とインタラクションの生み出す時空の変容を体験できる作品です。
なお会期中、アーティストによるトークやギャラリーツアーが行われるほか、12月9日から18日には三上の別作品『Eye-Tracking Informatics――視線のモルフォロジー』も展示予定。また、同時期に「オープン・スペース2011」も開催されます(詳細は上記の参考サイトで)。
五感でアート Part II
[ その他(現代美術・建築等), アート ]

plaplax『hanahanahana』2009年
【会期】2011年10月27日(木)-2011年12月18日(日)
【会場】長野県信濃美術館(長野県長野市)
【参考サイト】http://www.npsam.com
2007年開催の「五感でアート」展の第2弾が開催されます。不思議な絵画、写真、立体作品、映像やコンピュータを使ったメディアアートなどによる、体験型の作品が満載です。「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」を使って作品を「体験」することで、「見る」ことを再発見ができる作品や、自分で「音」を出す作品、「香り」によって変化する作品や、「味」を感じられる作品、「触る」と楽しい作品などなど——。不思議な魅力いっぱいの現代アートを楽しんでみませんか?
歌舞伎町アートサイト パブリックメディアアートの挑戦
[ アート ]

【会期】2011年11月19日(土)-2011年12月3日(土)
【会場】シネシティ広場〔旧コマ劇場前〕、大久保公園(東京都新宿区)
【参考サイト】http://kabukicho-art.org
「テクノロジーとアートを通して再認識される都市」をテーマとし、公共空間を用いたパブリックメディアアート展が開催されます。インターネットの役割が拡大する状況のいっぽうで、各都市や地域の固有性および独自性が再評価されつつあります。また、地理情報システムの発達と関連サービスの登場においても、私たちと都市の関係は大きく変化しています。さらに、物理的な公共/個人とネットワーク上の公共/個人の関係性も大きな議論となっています。
これらの状況を出発点に、メディアアーティストたちが新宿を独自の視点から解釈し、表現します。浅野耕平、筧 康明、ギル久野、クワクボリョウタ、前林明次らが出展。共催企画「スクール・リサーチ・プロジェクト」ではメディアアート、環境情報学、建築などの多彩な分野の教育機関が参加し、より領域横断的に都市+アート+テクノロジーの問題を論じます。
「遊ぶ★楽しむ★光のアート」発見!驚き!わくわく!
[ アート ]

真鍋大度+石橋素『Command line wave』
© Daito Manabe + Motoi Ishibashi
【会期】2011年9月23日(金・祝)-2011年11月23日(水・祝)
【会場】MOA美術館
【参考サイト】http://www.moaart.or.jp/
「光」と「デジタル」を駆使し来館者との相互作用、双方向性を重視した光のアート。感性をゆさぶり、新しい価値観を表現する新進気鋭のアーティストたちが織りなす、魅力あふれる空間が登場します。作品の前に立って身体を動かしたり、触れたりすることで、カラフルに変化し、リズミカルに浮かんでは消える光と音。自分だけでなく周囲の人が体感するのを見る楽しさなど、いろいろな発見があります。大人はもちろん、子どもたちにも現代美術の楽しさを知ってもらえることでしょう。
会場には、plaplax(近森基++久納鏡子)、松村誠一郎、真鍋大度+石橋素、アトリエオモヤら、国内外で活躍する日本人アーティストが生んだ全12作品が登場します。LEDや新素材を駆使したもの、コンピュータ制御を利用した作品、シンプルな構造に確かな手触りと光の変化が愉しめるものなど、さまざまです。参加することの魅力に溢れる新感覚アートの世界を楽しめる機会となります。
MACHIDECO international(マチデコ・インターナショナル)
[ アート ]

【会期】2011年10月1日(土)
【会場】京都国際マンガミュージアム
【参考サイト】http://www.artcomplex.net/machideco/
「街を映像でデコレートするプロジェクト」として、建物外壁へのさまざまな映像作品投影を行う一夜限りのイベントが開催されます。高木正勝や江村耕市など京都を中心に活躍する映像作家や、フランス人イラストレーター/アニメーション映画監督のギヨーム・ドロネーらを招聘。近代建築のレトロな雰囲気を残す京都国際マンガミュージアムの建物壁面に、斬新な映像作品が出現します。「プロジェクション・マッピング」の手法により、ビデオプロジェクターを使用して建物の壁面を生かしたオリジナルコンテンツを照射。夜のマンガミュージアムの壁が、いきいきとした映像で埋め尽くされます。
視線を通じて世界と繋がる。― 視線入力技術 LabACT vol.1「The EyeWriter」
[ アート ]

『The EyeWriter』© Zach Lieberman, Evan Roth, James Powderly, Theo Watson, Chris Sugrue, Tony TEMPT1
【会期】2011年10月1日(土)-2011年12月25日(日)
【会場】山口情報芸術センター ホワイエ
【参考サイト】http://www.ycam.jp/
メディアアートの技術的側面に着目し、科学とアートの対話が生み出す創造性について、社会的な意義を含む幅広い視点から紹介するシリーズ展「LabACT(ラボ・アクト)」。今年度は、「視線入力技術」をテーマにふたつの展覧会が開催されます。その1回目として、アメリカを拠点に、視線による描画装置を開発するプロジェクト『The EyeWriter(ジ・アイライター)』を紹介します。
第14回文化庁メディア芸術祭でも優秀賞を獲得した『The EyeWriter』は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)で体が麻痺したグラフィティアーティストの「再び絵を描けるように」という願いをきっかけに始まったプロジェクトです。アーティストやエンジニアの協働で、オープンソースソフトウェアと手軽なデバイスによる、目の動きだけで絵を描く装置が開発されました。今回はその全容と、現在も改良が進む技術開発プロセスを紹介し、最新版の体験ブースを開設します。さらにこの開発技術を応用した、エキソニモとセミトラによる新作インスタレーションも展示。関連ワークショップも含めた全体を通じて、メディアがもたらす技術や思想、アート表現の発展性を紹介します。
世界制作の方法
[ その他(現代美術・建築等), アート ]

エキソニモ『Object B』2006年
Courtesy the artist and The Yamaguchi Center for Arts and Media[YCAM]
【会期】2011年10月4日(火)-2011年12月11日(日)
【会場】国立国際美術館
【参考サイト】http://www.nmao.go.jp/
20世紀アメリカの哲学者ネルソン・グッドマンの著書『世界制作の方法』に由来したタイトルの展覧会。エキソニモ、クワクボリョウタ、伊藤存+青木陵子、パラモデルら、6人と3組の日本人作家がつくり出す先鋭的作品群を通じて、観る者の前に「世界制作の方法」を提示します。
美術作品が絵画や彫刻といった枠組みから踏み出し、他領域への侵犯を遂げてきた歴史を前提に、先行世代がなし得なかった課題を自然に克服し、自らの存在を主張する作品群があります。たとえば、情報技術の発展に伴う新メディアの使用について、その特性が目立たなくなるほどに表現を先鋭化し、自由に用いること。または、インスタレーション表現がその場所性にとらわれて硬直化する状況に対し、表現の根源的な地点まで立ち戻り、その方法論を再解釈すること。世界の複数性を論じたグッドマンの観点とも共振しながら、こうした表現が現代に持つ意味を考えさせる内容となります。
デディケイト トゥ シュヴァンクマイエル展
[ その他(現代美術・建築等), アニメーション, アート ]

【会期】2011年10月7日(金)-2011年10月23日(日)
【会場】月眠ギャラリー、kara-Sなど京都・大阪の計7会場
【参考サイト】http://www.getsumin.com/jan/
「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展~映画とその周辺~」京都展の開催を記念して、「デディケイト展実行委員会」主催のもと、ヤン・シュヴァンクマイエルへのオマージュ作品を集めた展覧会を開催します。参加するのは、平面・造形・映像・パフォーマンスなど、さまざまな表現分野で活躍する60名以上の作家たちです。
月眠ギャラリー、kara-S(カラス)、浜崎健立現代美術館での立体作品展示のほか、永運院では短編アニメーション約30作品を上映する「シュヴァンクマイエルに捧げる 共犯者たちの宴」も開催。TOCHKA(第10回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞)や、和田淳(第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞)も出展します。さらに河村能楽堂では、映像とパフォーマンスで構成されるプログラム「シュヴァンクマイエルに耽る、昼下がりの遊宴」も予定。世代や表現手法を超え、シュヴァンクマイエルを愛するアーティストたちのオマージュが響き合う17日間となります。
魔法の美術館 -超体感型!光のアート-
[ アート ]

アトリエオモヤ『光であそぶ』
© Atelier OMOYA
【会期】2011年8月5日(金)-2011年9月25日(日)
【会場】たけはら美術館
【参考サイト】
http://www.city.takehara.lg.jp/machitukuri/manabi/museum/takeharabizyutukan.html
岩手、沖縄などでも開催されてきた企画「魔法の美術館」の、広島での開催。現代アート界における新進気鋭の作家や、ハイテクノロジーを活用する作家による、音や映像を使った「光」の作品を紹介します。従来の「鑑賞型」でなく「体験型」の作品が中心です。「見て」「触れて」「参加する」ことで、子どもから大人まで世代を超えてゲーム感覚で楽しめます。
会場には、アトリエオモヤ、plaplax(近森基++久納鏡子)、浅野耕平、小松宏誠ら11人の作家が、最先端技術を駆使して制作した14作品が登場。LEDを活用したものや、プロジェクターを使った視覚効果を利用したものなどがあります。展覧会全体が「相互作用」を重視し、作品と人が双方向で通信したり、人の動きに反応したりと、現代アートと人の新たなコミュニケーションの場になっています。色とりどりにきらめく光のオブジェ、空中に舞う光の花、光の中から現れる不思議な影たち。光の魔法に包まれた不思議な世界を体験できます。
scopic measure #13 黒川良一「rheo: 5 horizons」
[ アート ]

『rheo: 5 horizons』2010年
© Ryoichi Kurokawa
【会期】2011年9月17日(土)-2011年11月13日(日)
【会場】山口情報芸術センター スタジオB
【参考サイト】
http://www.ycam.jp/art/2011/03/scopic-measure-13.html
コンピュータメディアと人間の関係の多様性から生まれるアートシーンに着目し、ポスト情報時代の文化やリテラシーを予感させていくYCAMのシリーズ企画。顕微鏡等を覗いたときに表示される基準「scopic measure」をタイトルに冠し、情報技術を柔軟に使いこなす期待のアーティストたちによる作品やプロジェクトを紹介します。
第13弾となる今回は、メディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ」のデジタル・ミュージック部門においてゴールデン・ニカ(大賞)を受賞、去る第14回文化庁メディア芸術祭でもアート部門審査委員会推薦作品に選出された黒川良一が登場。複数のモニタと多チャンネルのサラウンドシステムを用いた、緻密な映像と音響表現によるインスタレーションを展示します。「空間と時間の彫刻」と評される、ミニマルと複雑系が共存する研ぎ澄まされた世界を体験できます。会期初日には、黒川とゲストによるライブコンサートも開催予定。同時開催として、黒川良一らアーティストによる新作も公開します。
BIOMECANICA( ビオメカニカ)――河口洋一郎の異形博物誌
[ アート ]

『Cracco/宙蟹』
© Yoichiro Kawaguchi
【会期】2011年7月22日(金)-2011年9月25日(日)
【会場】東京大学総合研究博物館小石川分館
【参考サイト】http://www.um.u-tokyo.ac.jp/
河口洋一郎は、1970年代よりコンピュータ・グラフィックスの分野で注目され、国際学会ACM SIGGRAPHや国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレ等で高い評価を得てきました。近年、巻貝や魚、蟹、クラゲといった生物から発想したイメージを、超高精細CG映像とともに立体造形として表現することを試みています。本展覧会では、その中から3メートルを超える大型作品を中心に公開します。
会場となる東京大学総合研究博物館 小石川分館では、常設展として東京大学の歴史的な学術標本による「驚異の部屋」を公開しています。そこに現代アーティストの創造力を重ね合わせた特別展示を行うことで、アート&サイエンスの新展開を模索してきました。今回、河口の驚異の容貌をもつ作品群により、新たな異形博物誌がもたらされます。会期中には、アーティスト・トーク(8月6日、19日、9月10日の計3回、要申込み)も開催予定です。
トーチカ「ReBuild」展
[ アニメーション, アート ]

『Rebuild』2011年、7月1日宮城県石巻市で撮影
【会期】2011年7月23日(土)-2011年9月11日(日)
【会場】熊本市現代美術館
【参考サイト】http://www.camk.or.jp/
アートユニットのトーチカは、デジタルカメラによる長時間露出とコマ撮りの手法を融合し、空中にペンライトの光でアニメーションを描く『PiKAPiKA』で知られます(同作品は第10回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞も受賞)。本展は、2011年3月11日に起きた東日本大震災をひとつの大きな軸とするものです。
トーチカは震災直後、映像ディレクターの関根光才と「Safe and Sound Project」を立ち上げ、世界中からPIKA PIKAによる被災地へのメッセージを集め、菅野よう子の楽曲『きみでいて ぶじでいて』にのせて公開しました。また、本展のための新作『ReBuild』は、失われた命や風景に向け、弔いと希望の意味を込めてPIKAPIKAを描く映像です。8月7日、21日には参加者と共に同展の開催地、熊本をPiKAPiKAでPRするワークショップ「PIKA PIKA IN KUMAMOTO」も実施予定。
「魔法の美術館 光のアート」展
[ アート ]

真鍋大度+石橋素『Command line wave』
© Daito Manabe + Motoi Ishibashi
【会期】2011年7月29日(金)-2011年9月11日(日)
【会場】浦添市美術館
【参考サイト】http://www.city.urasoe.lg.jp/archive/8761234/art/
「光」をテーマに、観るものをアートの不思議な世界へ導く展覧会。虹色に輝く光のオブジェ、光と音のコラボレーション、変幻自在に動く光と影。この「魔法の美術館」で体験できるのは、光とデジタル機器を使い「見て」「触って」「楽しみながら」「学べる」10作品です。アトリエオモヤ、近森基、松村誠一郎、真鍋大度らのアーティストによるメディアアートやキネティックアートなど光の美術作品は、大人はもちろん、デジタル機器に親しんで育った子どもたちも楽しめ、学ぶことができるものです。
会期中には、万華鏡やサンゴのランプづくりなど、光を用いたワークショップも開催予定。沖縄開催の前に、東日本大震災で被害を受けた岩手県盛岡市でも開催されたこの展覧会は、復興への第一歩をしるす「希望の光」として沖縄へ引き継がれることにもなります。
イアマスオープンハウス2011
[ アート ]

【会期】2011年7月30日(土)-2011年7月31日(日)
【会場】IAMAS(情報科学芸術大学院大学/岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)
【参考サイト】http://www.iamas.ac.jp/openhouse/
IAMASは、科学と芸術の融合による新しい文化を発信する教育研究機関。その日頃の研究や活動を楽しく公開する恒例のオープンハウスが開催されます。入学希望者をはじめ、企業、地域にその授業内容や研究・制作成果などを紹介します。展示プログラムでは、ゲーム、映像、デザイン、ユビキタスウェアなどさまざまな切り口から活動の成果を発表。また期間中には公開講座やワークショップ、学内見学ツアーのほか、入学希望者への相談を行う「進学&活動相談カフェ」もオープンします。
なお開催前日の7月29日(金)には、産業貢献や産学交流を目的として、おもに企業を対象にIAMAS の取り組みを紹介する「企業向け研究成果発表会」も開催予定。普段は見られない最新の研究活動や最先端技術を広く紹介する機会を提供します。
MOTコレクション 特集展示 石田尚志
[ アニメーション, アート ]

『海坂の絵巻』2007年 横須賀美術館の展示風景 写真:内田芳孝
東京都現代美術館蔵
【会期】2011年6月11日(土)-2011年10月2日(日)
【会場】東京都現代美術館
【参考サイト】http://www.mot-art-museum.jp/collection/
1972年生まれの石田尚志は、絵画の生成を追ったドローイング・アニメーションにより躍進を続ける気鋭の作家です。波のように増殖する線を、ひとコマずつ描いては撮る手法で紡がれるその作品は、時間と空間をいかに分析するかという絵画の実践に新しい道を切り開き、実験映画のみならず、現代美術の分野でも近年高い評価を得ています。
本展示では、東京都現代美術館に新たに収蔵された最初期の映像作品や代表作から、物質や身体への志向を露わにした新作までが登場。広壮な空間に躍動感あふれる映像世界が展開されます。なお同館の常設展示である「MOTコレクション」では、毎回多角的な視点からテーマを設け、収蔵作品を中心とした展示を行っています。今期はこの特集展示と同時に「サイレント・ナレーター それぞれのものがたり」も併催します。
零壱庵-デバイスアート・コレクション
[ アート ]

稲見昌彦『光学迷彩』
【会期】2011年6月11日(土) -2013年春(予定)
【会場】日本科学未来館
【参考サイト】http://www.miraikan.jst.go.jp/
現在進行形の情報技術と創造性が結びついた作品を定期的に紹介する、日本科学未来館の展示空間「メディアラボ」。その第1期から第8期までの3年間に展示した中から代表的な作品が、かつての展示期間中に得られた研究成果と共に展示されます。「表現する研究者たち」によるデジタル時代の新たな工芸とも呼べる作品群を、日本において工芸品があふれる典型的な場所である「茶室」をモチーフとしたユニークな空間で楽しむことができます。
出展作品は『ロボット飛石』(岩田洋夫)、『人魚の窓』(八谷和彦)、『ニコダマ』(クワクボリョウタ)、『サッカード・ディスプレイ』(安藤英由樹ほか協働制作)、『光学迷彩』(稲見昌彦)、『本琴』(土佐信道)、『プラネットシリーズ』(児玉幸子)の7点。なおメディアラボ最新第9期の展示「もんもとすむいえ」も、2011年6月11日から12月27日まで開催されます。
橋本典久の世界 虫めがね∞(と)地球儀
[ アート ]

会場写真(『Panorama Ball Vision』) © Kosai Shoma
【会期】2011年6月10日(金)-2011年8月11日(木)
【会場】Gallery A4(エークワッド)
【参考サイト】http://www.a-quad.jp
メディアアーティスト、橋本典久は「視ること」の探求をさまざまな形で続けています。球体写真というアイデアと、その平面化という展開による『パノラマボールとゼログラフ 映像メディアの別の進化論』は、第7回文化庁メディア芸術祭アート部門で優秀賞を受賞。また、scope+橋本典久としての活動では、昆虫をスキャナで撮影し、その精密な造形美の拡大写真を発表しています。こうして生まれた『life-size』は、第8回文化庁メディア芸術祭でアート部門奨励賞を獲得しました。
今回の展覧会は、こうした橋本典久の作品世界を通して、ふだんと違うものの見方や感じ方を体験できる機会となるでしょう。会期中には、作家を招いての講演会なども予定されています。
「ミッフィーはどこ?」たのしいお庭
[ アート, エンターテインメント ]

Illustrations Dick Bruna
© copyright Mercis bv,
1953-2011
www.miffy.com
【会期】2011年4月23日(土)-2011年11月15日(火)
【会場】美ヶ原高原美術館 ギャラリーI
【参考サイト】http://www.utsukushi-oam.jp/miffy/
彫刻の森美術館で開催した「キッズワンダーランド『ミッフィーはどこ?』」展の続編が、姉妹館・美ヶ原高原美術館の開館30周年記念展として実現しました。ミッフィーの作者ディック・ブルーナの描いた花々を盛り込んだ、同館ならではの空間。そこに、メディアアート・ユニットのplaplax(メンバーの近森基は第1回文化庁メディア芸術祭デジタルアート・インタラクティブ部門大賞受賞作家)と、インナーランドスケープで注目される建築ユニット・POINTのコラボレーションによる体験型展示が登場します。
絵本のような会場で、ミッフィーとかくれんぼ遊びをしたり、絵本の雨のシーンに入り込んだり、絵本を読みながら休憩したり、ミッフィーとその作者のディック・ブルーナの魅力を探る楽しさいっぱいの展覧会です。アートと遊びとが融合し、世代を問わずに楽しめる内容となっています。
松尾高弘 インタラクティブアート展 − LIGHT EMOTION −
[ アート ]

『Aquatic Colors』2009年
【会期】2011年6月5日(日)−2011年7月10日(日)
【会場】ポーラ ミュージアム アネックス
【参考サイト】http://www.pola.co.jp/m-annex/
身体動作、映像、照明、インタラクションを空間で融合させる「光のインスタレーション」を手がけるアーティストが、ふたつの作品を展示します。
深海を思わせる空間で透過性スクリーンに手や身体を近づけると、クラゲの群が連鎖的に発光・共鳴しながら近づいてくる作品『Aquatic Colors』は、2009年のミラノサローネにて発表されたもの。雨を題材とした新作『White Rain』は、作家いわく「LEDを用いて、集合体としての光の振る舞いから生まれる無限性や光そのものの美しさに焦点を当てた」作品。いずれも、自然とテクノロジー、そして現実と非現実を行き交いするような相互作用の空間が展開されます。
なお、会場のあるポーラ銀座ビルでは1階ウインドウでも若手アーティストの作品を紹介しており、今回は個展に合わせ松尾高弘デザインのディスプレイ『Aurora』を展開します。
平川典俊 新作インスタレーション「Beyond the sunbeam through trees—木漏れ日の向こうに」
[ アート ]

新作参考写真
【会期】2011年5月28日(土)−2011年8月21日(日)
【会場】山口情報芸術センター[YCAM]
【参考サイト】http://bstt.ycam.jp/
1980年代より、社会への挑発を含む刺激的な表現を通じ、人間の自由意志に対する個人の認識を問い続ける平川典俊。今回は、ひとりの女性の葛藤から生まれる感情や動きを光・映像・音響の多様なインタラクションによって表現する新作を滞在制作・発表します。
ギリシャ哲学における原初的概念「ピュシス」(自然)に言及したというこの作品は、観客の参加によって稼働し、人びとはその体験を通じて人間の意識や根源的なエネルギーの発露を知覚し、自己と向き合うことになるでしょう。制作にはドイツの伝説的ロックグループ「NEU!」の創設メンバーでもある作曲家/ミュージシャンのミヒャエル・ローターと、ザ・フォーサイス・カンパニーで活躍するダンサーの安藤洋子も参加(安藤は自身の新作インスタレーションも同センターで発表予定)。
5月28日にはオープニングイベントとして、ローターに加えジム・オルーク、Y.Sunaharaが出演するライブコンサートも開催されます。
MAMプロジェクト014:田口行弘
[ アート ]

『モーメント:パフォーマティブ・ヒルズ』2011年
パフォーマティブ・インスタレーション
写真:渡辺 修 写真提供:森美術館
【会期】2011年3月26日(土)-2011年8月28日(日)
【会場】森美術館
【参考サイト】http://www.mori.art.museum/
ベルリンを拠点に活動するアーティストが展開する、ドローイング、パフォーマンス、アニメーション、インスタレーションが混然一体となった表現「パフォーマティブ・インスタレーション」を紹介します。
『Moment - performatives spazieren』(第12回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞)は、ギャラリーの床板群がはがされ、ベルリンの街なかを生き物のように移動する映像でした。今回の新作『モーメント: パフォーマティブ・ヒルズ』では森美術館展示室の白い壁が六本木ヒルズ内外に飛び出し、都市の余白を遊び心に溢れた方法で駆け抜けます。この白い壁は展示ギャラリー内でも変化を続け、ドローイング展示などを含め、会期中も制作が続いていきます。なお、4月、5月は六本木ヒルズの各所でも田口行弘の映像作品を上映します(詳細は上記参考サイトに記載)。
魔法かもしれない。―八谷和彦の見せる世界のひろげかた―
[ アート ]

『FairyFinder 03 コロボックルのテーブル』2006年
写真:米倉裕貴
【会期】2011年6月2日(木)-2011年9月4日(日)
【会場】SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム
【参考サイト】http://www.skipcity.jp/
日本を代表するメディアアーティストのひとり、八谷和彦の体験型インスタレーションを紹介する企画展。夢のような乗り物を実際に開発するプロジェクトから、知覚やコミュニケーションを扱う作品群まで、彼の多彩な表現のうち、今回は「見えないものを見る」をコンセプトに選ばれた作品群が出展されます。
ふたり1組で専用のヘッドマウントディスプレイを装着し、互いの見る世界を交換する(逆にいえば相手の視点でしか世界が見えなくなる)装置『視聴覚交換マシン』。コロボックルや鳥人など、妖精的な存在と出会うための『フェアリーファインダー』シリーズから2作品。また、一見不規則な明滅でしかない電光掲示板を専用ビューワーで眺めると見知らぬ人びとの言葉が現れる『見ることは信じること』。いずれも「見る」ことの可能性を想像・創造の力でひろげ、単なるイリュージョンとは異なる考察の機会をも与えてくれます。会期中はワークショップやアーティストトークも開催予定。
堀尾寛太展 HORIO Kanta solo exhibition
[ アート ]

【会期】2011年1月27日(木)-2011年3月5日(土)
【会場】ギャラリー20202
【参考サイト】
http://www.shinrin20202.jp/
日常的な物質に電磁石やモーターなどを組み合わせた自作デバイスを用いて不可思議な世界をつくりだす堀尾寛太は、1978年広島生まれのアーティストです。フリーランスとして展示・プロトタイプのデバイス製作を行うほか、さまざまなアーティストとコラボレーションした展示やライブ活動を精力的に行っています。
堀尾が作品の素材として選ぶのは、ゴムホース、蚊取り線香の空き缶、ゼムクリップなど、私たちの身近にある日常の素材です。もの言わぬそれらの物体を組み合わせ、電磁石や電子回路によって動きとサウンドをつくりだしていきます。日常用品として見過ごされている道具たちの素材の妙を紡ぎ取り、命を与えていくさまはまるで錬金術のように魅惑的です。
本展では、これまでの展覧会の残余物とシンプルな仕組みを組み合わせて、動きと光をつくりだす作品を展示します。
平成22年度 女子美術大学メディアアート学科卒業生有志学外卒業制作展「unius(ユニアス)」展
[ アート ]

【会期】2011年3月2日(水)-2011年3月7日(月)
【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館1・2階
【参考サイト】
http://unius.jugem.jp/
女子美術大学メディアアート学科では、アート・デザイン・映像など多岐に渡る分野を学んでいます。卒業制作展の展示作品には、グラフィックデザインや映像・写真・インスタレーション・立体などの多種多様な作品から「メディアアート」に留まらないバラエティに富んだラインナップが並びます。
テーマである「unius(ユニアス)」は、ラテン語の「ひとつの」に加え、フィンランド語の「夢」という意味を持つ「uni」と、英語の「私たち」という意味を持つ「us」でつくられた造語であり、それぞれの言葉の意味が込められています。
大学を卒業しそれぞれ独立する「ひとり」が、本展覧会で集合して「私たち」=「us」となる最後の瞬間を紹介します。
多摩美術大学情報デザイン学科情報芸術コース 卒業制作展
[ アート ]

【会期】2011年3月11日(金)-2011年3月13日(日)
【会場】横浜赤レンガ倉庫1号館
【参考サイト】
http://www.idd.tamabi.ac.jp/art/
多摩美術大学情報デザイン学科「情報芸術コース」は、1998年に設立された多摩美術大学の中で最も若い学科です。昨今のテクノロジーと人間の関係のダイナミックな変化を背景に、情報と物質が一体化したポスト情報化時代の作品制作を通じて、芸術の未来を実践的に探求しています。メディアの多様化によって、学生のひとりひとりが表現におけるメディアに対する意識を深めていくだけでなく、既存のメディアの枠を越えた、新たなメディアの創造に向けて、さまざまな方面から取り組んでいます。
情報芸術の強みは、特定のメディアに縛られることなく、各々が自由に選び取ったメディアを使いこなして独特の表現を生み出すところにあります。本展では、未来を見つめる心から生まれた新しい芸術の数々を紹介します。
第5回展覧会企画公募「ELASTIC VIDEO-curated by PLINQUE」
[ アート ]

【会期】2011年2月26日(土)-2011年3月27日(日)
【会場】トーキョーワンダーサイト本郷
【参考サイト】
http://www.tokyo-ws.org/archive/2010/12/5-elastic-video-curated-by-plinque.shtml
トーキョーワンダーサイトでは、企画者(キュレーター)を志し活動している若手実力者への支援・育成を目的に、展覧会企画そのものを公募するプログラムを行っています。そのなかには、アーティスト自身によるグループ展の企画をはじめ、既成のジャンルに分類できない新しいアートを試みるものも多く見ることができます。5回目となる2010年度は、自薦・他薦を問わず新しい発想とエネルギーに満ちた、44企画の応募数から3企画が選出されました。
その中のひとつである「ELASTIC VIDEO-curated by PLINQUE」展は、オーストリアのウィーンを拠点に活動する若いアーティスト集団PLINQUEによるものです。さまざまな場所で展覧会を開き、それぞれの文脈や設定にあった内容を展開しているPLINQUEが考えるビデオの概念は、動く画像の映写という典型的な形式に束縛されることはありません。本展では、マルチメディア・アートにおける現在の動向および伝統的手法の各種コンセプトを拡張し、共同のユニークなビデオ・インスタレーション作品を展示します。
映像をめぐる冒険vol.3 3Dヴィジョンズ –新たな表現を求めて–
[ アート ]

藤幡正樹《故郷とは?ジュネーヴにて/ Landing Home in Geneva》2005年
【会期】2010年12月21日(火)―2011年2月13日(日)
【会場】東京都写真美術館 地下1階展示室
【参考サイト】
http://syabi.com/contents/exhibition/index-334.html
東京都写真美術館では、毎年「映像をめぐる冒険」シリーズと題した企画展を行い、同館が収集してきた19世紀末に映画が発明されるまでのさまざまな映像資料と、現代作家の作品を組み合わせて展示を行い、映像のあり方を再考してきました。
3回目の開催となる今年は、3D映画などで利用されている視覚原理「立体視」がテーマです。19世紀中ごろから20世紀初頭までの立体写真や、立体視装置の変遷を紹介すると共に、新しいメディアテクノロジーや立体視を利用し、新たな表現を求める作家の作品を展示。その歴史を紐解きながら、今後、立体視を使ってどのような表現が可能になるのかを多角的に検証します。
エマージェンシーズ!016 大城真「モノビート・シネマ」
[ アート ]

大城真「モノビート・シネマ」2010年 撮影:木奥恵三
【会期】2010年12月14日(火)―2011年2月27日(日)
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
【参考サイト】
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2010/Openspace2010/Works/mono_beat_cinema_j.html
「エマージェンシーズ!」は、これからが期待されるアーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトをいち早く展示するコーナーとして、年間3、4回のペースでアートや科学の新しい可能性を開いていく実験的な表現を幅広く紹介しています。
大城真は、電子機器やジャンクなど,身近な素材を組み合わせて制作した演奏・作曲のための楽器や道具を使ったライブパフォーマンスや、それらと並行して音や光、物体の動作などを素材としたインスタレーション作品の制作を行っているアーティストです。
映像を現象という側面から見ると、光が素早く点滅している状態としてとらえることができます。しかし、私たちは映像を鑑賞する際に、このような側面を意識することはあまりありません。この作品では、1秒間に60回点滅するブラウン管の光によって、それとはわずかに異なる周期で前後運動を行うスピーカーを照らし、光と動きの間で「うなり」と呼ばれる干渉現象を発生させることで、普段は意識されない映像の特性があらわにされます。
宮島達男「Warp Time with Warp Self」
[ アート ]

『Changing Time with Changing Self No.2』
2001, 216 x 396 x 15cm
(参考作品)Installation view at Contemporary Art Gallery,
Art Tower Mitophoto: Sadamu Saito
【会期】2010年11月12日(金)-2010年12月22日(水)
【会場】SCAI THE BATHHOUSE
【参考サイト】
http://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibitions/
LED(発光ダイオード)のデジタル数字を使用した独特の表現手法で国際的に評価の高い現代美術アーティストの宮島達男の作品は、日本国内でも六本木ヒルズテレビ朝日社屋の外壁に恒久設置された『Counter Void』、そして瀬戸内海の直島の古民家に展示されている『Sea of Time '98』などを通じて広く知られています。
新作の重要なコンセプトは、時間と空間の規則性を超えたところに展開する数字と数字の関連性、それが生む偶発的な事象によるイマジネーションの飛躍です。そのなかであらゆる事象や生命はひとところにとどまらず、既存の発想の枠を超えて多くの物事とかかわりながら豊かな進化を続けます。この新しい世界観のあり方は、いっぽうでアーティストが初期のころから掲げ続けてきた3つのコンセプト「それは、変化し続ける」、「それは、あらゆるものと関係を結ぶ」、「それは、永遠に続く」にも通じる考え方であり、その世界をさらに推し進めた展開と考えられます。本展はこのように宮島達男の考える新しい宇宙のあり方を示唆する最初の展覧会になります。
池田亮司 Ryoji Ikeda
[ アート ]

Ryoji Ikeda 池田亮司 『0’10”』
framed 16mm film
(universal film leader)
16 x 18 cm (film size)
© Ryoji Ikeda /
Courtesy of Gallery Koyanagi
【会期】2010年11月11日(木)-2010年12月25日(土)
【会場】ギャラリー小柳
【参考サイト】
http://www.gallerykoyanagi.com/
日本を代表する電子音楽作曲家であり、アーティストとして国際的に活躍する池田亮司の個展です。1990年から音楽活動を開始した池田亮司は、1995年以降、コンサートやインスタレーションなどを通じてサウンドアートの領域で積極的に作品を発表してきました。超音波、周波数など音のもつ物理的特性や、時間や空間をめぐる人間の知覚を突き詰め、デジタルテクノロジーを極限まで駆使して生み出される池田の作品は、これまでにない新たな体験を私たちに促します。最近の活動としては、昨年の東京都現代美術館での個展、本年のあいちトリエンナーレ 名古屋城での白色光のタワーとサイン波による音の巨大インスタレーションが記憶に新しいところでしょう。
今回の展示では、目に見えない多様なデータの可能性を探究するシリーズ『datamatics』から映像インスタレーション作品群、そして数学者との対話から始まった無限をテーマとするシリーズ『V≠L』の新作とで構成されます。さらに新シリーズ『time and space』を発表。時間と空間の計測を物質化する池田の試みをご覧いただけることでしょう。
いま、バリアとはなにか
[ アート ]

【会期】2010年9月18日(土)-2010年12月26日(日)
【会場】せんだいメディアテーク
【参考サイト】
http://www.smt.jp/how_barrier_is/
情報技術の進展によって、私たちは時間差のない通信手段を獲得するいっぽう、その技術に身体を適応させられています。合理主義的に進められるコミュニケーションのなかで、私たちは、内省的な深い考察が生み出す時間的な間や表現上の質感を発揮できなくなっているのではないでしょうか。そして、平滑で無機質に整形された情報は、グローバル化された消費社会の価値観とともに、個人や文化の固有性すら消失させるかのような振る舞いをみせています。現に身体の差異や存在性は、情報技術とは関係なくあるにもかかわらず、それがもたらした世界観では、不都合なバリアは解消されてしまったかのようです。2000年以後のこのような状況のなかで、10周年を迎えるせんだいメディアテークでは、情報化とグローバル化のなかにおけるさまざまなバリア(身体、言語、性差、民族、空間など)をめぐるリアリティを、次代を切り開くための表現として展開していきます。
みえないちから
[ アート ]

エキソニモ『SUPERNATURAL』2009/10年
「Between Site &Space」展
(Artspace,シドニー,オーストラリア,2009年)
での展示風景 撮影:Silversalt
【会期】2010年10月30日(土)-2011年2月27日(日)
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーA
【参考サイト】
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2010/Vibrations_of_Entities/index_j.html
音楽映画の名作として知られるウォルト・ディズニーのアニメーション作品『ファンタジア』の制作初期の段階に協力したオスカー・フィッシンガーは、「すべてのものに精霊が宿っている」、そしてその精霊を解き放つためには「そのものを響かせればよい」と言いました。この言葉は、あらゆる物質がそのなかにエネルギーを宿しているということをほのめかす言葉だと言えます。アメリカの作曲家ジョン・ケージは、このフィッシンガーの言葉にインスピレーションを得て以来、物質のなかに宿る音を探求し、見えないものや聴こえないもののなかから音を引き出そうと試みます。それはある「もの」を叩くことによってではなく、「もの」に内在するエネルギーを聴こうとすることへと深化していきました。
音や光といったものは振動現象の一種であることはよく知られていますが、例えば人間同士の関係性のなかからも、私たちの知覚を超え、物理的な振動としては知覚しえない、エネルギーの交感のようなものを感じとることもあります。この展覧会では、そのようなさまざまなエネルギーや現象としての振動をめぐる多様に解釈されうる「みえないちから」を表現する作品を紹介します。
大友良英「アンサンブルズ2010―共振」
[ アート ]

【会期】2010年11月30日(火)-2011年1月16日(日)
【会場】水戸芸術館現代美術ギャラリー(主会場)
【参考サイト】
http://artmetoo.jp/ensembles/
音楽家の大友良英が2008年に開始し、大きな話題を呼んだ協働プロジェクト『アンサンブルズ』。本プロジェクトはこれを市民参画型に展開し、水戸芸術館における展覧会を核に町のなかへと拡がる、音にまつわる大小さまざまなプロジェクトの総体です。テーマは「共振」。アーティストから地域住民まで、さまざまな人々の個々のアイデアやエネルギーが「共振」し、触発し合って展示やパレード、特殊コンサート、ワークショップ、ラジオ番組、ネット配信などさまざまなかたちとなって現れます。
参加アーティストは大友をはじめ、菊地宏(建築家)、堀尾寛太(展示/パフォーマンス/電子デバイス)、青山泰知(美術家)、中崎透(美術家)、矢口克信(美術家)、五嶋英門(美術家)、毛利悠子(美術家)、近藤祥昭(サウンド・エンジニア)、高田政義(照明デザイナー)ら多彩な顔ぶれ。ギャラリーの展示空間に弦を張るなど、部屋全体を楽器に見立てた作品を制作します。また、昨年開催し好評を得た、中心市街地を舞台として行なうパレードなど、地元の人々の参加や協働が鍵となる多様な音楽イベントが会期前および会期を通して開催され、展覧会を盛り上げます。
メディアとアート 明晰な幻:from Machine Art to Media Art
[ アート ]

plaplax(近森基++久納鏡子)『Kage's Nest』2001年
【会期】2010年10月9日(土)-2011年1月16日(日)
【会場】川崎市市民ミュージアム アートギャラリー1, 2
【参考サイト】
http://www.kawasaki-museum.jp/display/exhibition/exhibition_de.php?id=155
「メディアとアート」シリーズは、川崎市市民ミュージアムがテクノロジーとアートの関係に焦点を当てて開催するシリーズ企画。今回は、すでに開催された「歪んだ瞬間-未来派、構成主義、バウハウス、現代作品から探る-」(2009年10月-2010年1月)に続く第2弾となります。
展示は大きく4章に分けて構成されます。導入となる「『機械藝術』という幻覚」では、1934年ニューヨーク近代美術館における「マシーン・アート」展の展示風景を紹介。続く「幻の正体」では、ヴィキング・エゲリングの『対角線交響曲』(1924)とマルセル・デュシャンの『アネミック・シネマ』(1926)という2つの短編映像作品を上映します。さらに「幻の行方、目に見えぬ『機械』」の章では「機械」による監視システムの発達した現代社会をテーマとしたルイス・ボルツによるインスタレーション『夜景』(1992)を展示し、最終章「幻影の装置」では、コンピューターでプログラムした映像による多様な表現で国内外で活躍する日本の現代作家ユニットplaplax(プラプラックス)の作品『Kage's Nest』(2001)を紹介。アートとテクノロジーの歴史の一端を辿ります。
11月13日(土)には学芸員によるギャラリートークも予定されています(最新情報は上記サイト参照のこと)。
カールステン・ニコライ+マルコ・ペリハン 新作インスタレーション
「polarm(ポーラーエム)」
[ アート ]

参考写真:『polar[ポーラー]』 キヤノン・アートラボ企画展、東京、2000年
【会期】2010年11月13日(土)-2011年2月6日(日)
【会場】山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA
【参考サイト】
http://www.ycam.jp/art/2010/03/-polar.html
アーティストの視点と立場から地球環境と情報環境を観測するプロジェクト polar(ポーラー)。そこから実現される新作インスタレーションを発表する展覧会です。このプロジェクトは、アートによる環境の定点観測を目的に、各時代にある最新技術や人間の身体性を色濃く反映する方法論の開発と、それを体験できるインスタレーションを展示するものです。ドイツ出身のビジュアルアーティスト、作曲家、ミュージシャンであるニコライと、ユーゴスラビア(現スロベニア)生まれでコンセプチュアルアーティスト、演出家、ラジオディレクターという顔を持つペリハンが2000年に発表した「polar」は、環境を探索する先見的なアイデアが評価され、アルス・エレクトロニカ賞インタラクティブアート部門のゴールデン・ニカ(大賞)を受賞しました。
それから 10 年を経た本展で両作家は、電子的な文明の発生源と、多様な生態系のあり様を探索する方法として、放射線(radiation)との関係に着目します。放射線データによるネットワークやエネルギーの変化から、目には見えないデータの世界を探索する独自のプラットフォームを提案します。新作インスタレーションを通じ、電磁的な極(polar)との関係性によって描かれる環境へのユニークな視点が示されます。
初日には入場無料のシンポジウムや、オーディオビジュアルコンサート「raster-noton evening(ラスターノートン・イブニング)」(有料)も予定されています(最新情報は上記サイト参照のこと)。
SHIMURABROS.
[ アート ]

© SHIMURABROS.“X-ray train”2008 (Courtesy of Taka Ishii Gallery)
【会期】2010年9月24日(金)-2010年10月30日(土)
【会場】タカ・イシイギャラリー京都
【参考サイト】
http://www.takaishiigallery.com/jp/exhibitions/2010/shimurabros/
タカ・イシイギャラリー京都では、10月30日までSHIMURABROS.の個展を開催します。
SHIMURABROS.は、1976年生まれの姉・ユカと1979年生まれの弟・ケンタロウの2人組によるアーティストです。今回の展覧会では、SHIMURABROS.の代表作と言える映像インスタレーション『X-ray train』、そして本展のために新しく制作した『映画なしの映画』と『日本橋』などの2作品、合計3つのシリーズを組み合わせて展示します。
テクノロジーを通じて映像メディアとリアリティの関係性を問うというコンセプトのもと、映像の歴史から自らの映像表現の在り方を照射させ、新たな表現の実験に次々と挑み続けるSHIMURABROS.の京都初個展です。
Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2010
[ アート ]

【会期】2010年10月28日(木)-2010年11月3日(水・祝)
【会場】東京ミッドタウン アトリウム(ガレリアB1F)他
【参考サイト】
http://www.tokyo-midtown.com/jp/designtouch/2010/
東京ミッドタウンは、生産型社会から創造型社会に転換が進む日本経済において、「デザイン」が日本の国際競争力の源泉として重要であると考えています。「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH」は、デザインが私たちの生活をより楽しく、より豊かにするという考え方のもと、インテリアやグラフィックはもちろん、音楽など文化を形づくる全てのものをデザインと捉え、「デザインを五感で楽しむ」をマスターコンセプトに、2007年から開催してきました。
今年のテーマは「未来の手ざわり」。4回目となる今年は、世界的に名高いインタラクティブ・アートの文化機関である「アルスエレクトロニカ」とコラボレートし、デザインとテクノロジーの融合から生まれた「未来」を感じられる作品を展示。会場には、見るだけなく、実際に参加できるワークショップや、作品に触れて楽しめる体感型デザインを集めます。
中谷芙二子+高谷史郎 新作インスタレーション「CLOUD FOREST」
[ アート ]

中谷芙二子+高谷史郎「CLOUD FOREST– Fog Installation #47784」 photo:丸尾隆一(YCAM) 写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]
【会期】2010年8月7日(土)-2010年10月17日(日)
【会場】山口情報芸術センター[YCAM] ホワイエ、中庭、中央公園ほか
【参考サイト】
http://www.ycam.jp/art/2010/03/-inter-environment.html
山口情報芸術センター[YCAM]では、「アートとしての環境圏」をテーマに、芸術表現と情報技術の融合によって新たに見出される環境創造を提案する展覧会「CLOUD FOREST(クラウド フォレスト)」を開催します。
本展では、これまで様々な場で発表され、国内外から注目を集めてきたアーティスト、中谷芙二子による「霧の彫刻」と、高谷史郎による光とサウンドの表現がコラボレーションし、YCAM館内外の公共空間3ヶ所を会場に、大スケールの新作を同時発表します。滞在制作によるオリジナル作品(委嘱作品)となるこれらの作品は、人工霧、太陽光、サウンドが組み合わさり、独自の装置と天候の変化によって様々な情景や空間が生み出されるインスタレーションです。
観客は、中庭や公園に広がる霧の中を歩きながら、情報技術を駆使した作品と対話し、自らの知覚の変容を体感できます。本展では、その発想の一端となった1970年の大阪万博におけるアートと科学の先見的なプロジェクトの紹介・再評価も交え、環境創造の未来とこれからの「情報圏」、そしてアートによる創造的な探索のあり方について考えます。
高嶺 格 Good House, Nice Body ~いい家・よい体
[ アート ]

高嶺格 《Good House, Nice Body:私を建て、そして通り過ぎていった者たち》2010年、 金沢21世紀美術館 撮影:中道淳/ナカサアンドパートナーズ
【会期】2010年4月29日(木)-2011年3月21日(月)
【会場】金沢21世紀美術館
【参考サイト】
http://www.kanazawa21.jp/
パフォーマンスからインスタレーション、映像、写真作品に至るまで多彩なアプローチのもと、常に自身の体験や身体を絡めながら社会的論点を炙り出してきた現代美術家、高嶺格。『Good House』『Nice Body』の2プロジェクトで構成される本展では、約1年の会期の中で、我々が生きる上での根本的な拠り所でありながら、日常の中で愚鈍になりがちな「家」と「体」についての感覚や認識を、多くの協働者とともにライブに問い直していきます。
4月29日(木)に始まった第1章『Nice Body』では、高嶺がオーディションで選んだメンバーが役者として参加。作家の監修のもと、約1ヶ月の制作期間を経て完成した新作映像インスタレーションが展示されます。
第2章『Good House』は8月28日から開始。メンバーや来場者とともに「ひとが住む場所とは何か」ということを身体を使って、つくり、感じ、考え、発信するワーク・イン・プログレスの試みです。土嚢建築の研究・実践者である渡辺菊眞氏をプロジェクト・パートナーに、土嚢や廃材を用いた建築を実践する中で、「Good House~いい家」について考え、各々の「すみか」を取り戻すことを目指します。
「小山マシーン タムラサトル」展
[ アート ]

「小山マシーン」2010ミクストメディア
【会期】2010年7月10日(土)-2010年9月5日(日)
【会場】小山市立車屋美術館
【参考サイト】
http://www.city.oyama.tochigi.jp/contents/7da6130b060a09c/7da6130b060a09c2.html
1972年生まれ、小山市在住のタムラサトルは、1995年にデビューし、一貫して物の意味を排除した作品を発表してきました。初期の代表作には、プロペラのついたクマが後退する『Standing Bears Go Back』やビデオ作品『最終的に、洗濯機が燃える』『プラスチックモデルは粉々にくだける』があります。また、近年は『Weight Sculpturesシリーズ』『接点シリーズ』など新たな展開が、国内外で発表され、注目を集めています。
タムラの作品は、クマやビビットな色に塗られたワニやサメなどそのサイズの大きさや、激しく光る火花など、圧倒的な視覚的インパクトを持ちます。受け入れやすさという魅力だけでなく、その奥には、物質至上主義に傾く現代社会に対する痛烈なメッセージが隠されています。
本展は、車屋美術館のための新作を中心に、モーターで動く巨大な作品から「Weight Sculpturesシリーズ」、映像作品まで、タムラサトルの試みを幅広くかつ挑戦的に紹介する小山市初の展覧会です。
みなとメディアミュージアム
[ アート ]

【会期】2010年7月24日(土)-2010年9月5日(日)
【会場】ひたちなか海浜鉄道湊線車両内及び駅構内、那珂湊~阿字ケ浦地区商店街
【参考サイト】
http://mmm.sfc.keio.ac.jp/
茨城県ひたちなか市のひたちなか海浜鉄道湊線駅周辺と那珂湊地区の商店街において、コンピュータ技術を利用したアートのイベント「みなとメディアミュージアム」を開催します。多くのアーティストたちによる地域性を生かした映像作品やメディアアート作品などの展示が予定されています。このイベントを通じて、ひたちなか市の地域活性化を促すことが目的です。
ひたちなか海浜鉄道湊線の駅構内と那珂湊地区の商店街において、約一ヶ月間の作品展示とそれに伴うイベントを行います。また、地域住民とのワークショップの開催を多数予定しています。
ダムタイプ ヴィデオ上映
[ アート ]

dumbtype《memorandum》 br>
撮影:福永一夫
【会期】2010年5月22日(土)-2010年7月4日(日)の毎週土・日曜日
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ICCシアター
【参考サイト】
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2010/dumbtype/index_j.html
ダムタイプは、1984年京都市立芸術大学の学生を中心に結成され、演劇、ダンス、映像、美術、音楽、デザイン、建築など異なる領域の出身者によって、それらの領域を横断的に統合したパフォーマンスや、インスタレーションによって世界各地で公演、展示を行っています。それぞれのプロジェクトごとに参加メンバーも異なる、ゆるやかな関係性のコラボレーションによって制作される作品は、映像、音響、コンピュータ制御された舞台装置、パフォーマーといった要素を用いて、高度情報化社会やジェンダー、エイズなどをめぐる問題、生と死の境界、記憶といったテーマをアイロニーとユーモアをもって表現しています。
本上映会では、1990年以降に行われた舞台作品の記録映像5作品を上映します。
“これも自分と認めざるをえない”展
[ アート ]

【会期】2010年7月16日(金)-2010年11月3日(水・祝)
【会場】21_21 DESIGN SIGHT
【参考サイト】
http://www.2121designsight.jp/id/
近年私たちの日常生活では、防犯や、より快適な暮らしを楽しむために、個人を特定する技術や方法が急速に開発され、様々な場面で応用されています。それは言い換えると、例えば指紋や静脈といった人の「属性」が、自分自身から切り離されて一人歩きする社会が、身近に迫っていると言えるのではないでしょうか。
展覧会ディレクターの佐藤雅彦は、NHK 教育番組『ピタゴラスイッチ』やアート作品『計算の庭』に代表されるように、複雑な概念も新しい表現方法によって本質をシンプルに浮かび上がらせ、親しみやすい形に昇華させてきました。
本展では、「自分」を形づくる要素を探る、インタラクティブな映像や最先端のテクノロジーを駆使した新作を中心に紹介します。国内外の作家による芸術表現と科学技術が交差する体験型の作品の数々を通して、自分自身の認めざるをえない「属性」を発見する機会をつくります。
オープン・スペース 2010
[ アート ]

《ジャグラー》
1997年 グレゴリー・バーサミアン
撮影:大高隆
【会期】2010年5月15日(土)-2011年2月27日(日)
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
【参考サイト】
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2010/Openspace2010/index_j.html
オープン・スペースは、ギャラリー、ラウンジ、図書室、ミニ・シアターなどの、ICCが持つ機能を総合した、年度を通じて公開される入場無料スペースです。
ICCの活動理念にもとづき、より多くの方々に、先進的な芸術表現とコミュニケーション文化の可能性を感じていただけるような展示とともに、ICCの活動の歴史をさまざまな資料、映像記録などにより参照することができます。「メディア・テクノロジーと芸術文化」の関係をわかりやすく紹介する国内外の著名アーティストによるメディアアート作品の展示、新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」に加え、子供のための「キッズ・ラウンジ」が新設されます。
テーマ展示では、作品の社会的、思想的背景などの関連情報を併せて多角的に紹介することにより、作品を起点としてより広く深い理解へとつながるような展示構成を試みます。
三上晴子「Desire of Codes|欲望のコード」
[ アート ]
写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]
撮影:丸尾隆一(YCAM InterLab)
【会期】2010年3月20日(土)―6月6日(日)
【会場】山口情報芸術センター スタジオA / スタジオB / ホワイエ
【参考サイト】
http://doc.ycam.jp/
通常、劇場スペースとして使用するYCAMのスタジオAを全面フラットな状態で使用し、3つの構成で展開するインタラクティブ・インスタレーション。
巨大な壁面に広がるのは、昆虫の触毛を思わせる、小型カメラを搭載した大量のストラクチャー。そして、天井からは、カメラとプロジェクターが搭載された6基のロボットサートアームが吊られています。各装置は、昆虫がうごめくように、観客の位置や動きをサーチし、それに向かって動き出し、観客を監視しています。
さらに、会場の奥には、昆虫の複眼のような巨大円形スクリーンが位置します。それぞれのカメラの映像データは、世界各地の公共空間にある監視カメラの映像とともに、独自のデータベースを構築し、過去と現在、会場と世界各地の映像は、複雑に交錯しながら、スクリーンに投影されます。時間や空間を断片的に組み変えながら、新たな現実を描き出す複眼。それは、観客自身を監視と表現の対象とした、情報生態系に増殖する欲望であり、そこにある私たちの新しい身体の存在と現在の意味をも提示します。


