今年の最大のトピックスといえば、ジョージ・ルーカスの基調講演が行われたことである。
会場の正面入口にX-ウィング・ファイターのレプリカが飾られ、コンピュータアニメーションフェスティバルやスペシャルセッションなど、さまざまなところで「スター・ウォーズ」を目にした。
その基調講演は8月1日に行なわれた。
「僕はストーリーテラーで実はコンピューターパーソンじゃない。テクノロジーは僕の表現したいことを可能にしてくれる大切なミディアム。デジタルテクノロジーは現代の新しいアートのミディアムフォームでしかなく、今までの主要なメディアムと何も変わらない。感情を表現することも、彫刻でも何でもできる。大切なのは、デジタルテクノロジーをフィルムの教育システムに有効的に取り入れること。残念ながら今のフィルムの教育システムはスター・ウォーズより500年は遅れている。何事にも常にチャレンジする姿勢が大切。」と雄弁に語るルーカスからは、アーティストらしい尊厳が感じられた。さらには「A.I (人工的知能)は、テクノロジーを大きく変え、特にゲーム業界を改革する。ゲームとしゃべれてゲームもしゃべり返す、というところまでたどりつきたい。今後は、映画業界よりもアクセスしやすいテレビ界で活動していくだろう。日本やインドなどでアニメーションのコミュニティーをつくっていきたい。」 と今後のビジョンについても語った。ルーカスフィルムによってサンフランシスコに開設される、話題のレターマンデジタルアーツセンターについては「業界の企業、人々が、同時に同じことを作業できるように。」と構想を紹介し、フィルム業界へ貢献し続けるルーカスへの喝采で、会場内は拍手でいっぱいとなった。 |