ここ数年、自然災害をテーマにしたアートプロジェクト『A Series of Interpreted Catharsis』を連作している。これは、地震、台風、雷、火山など、予測不可能な災害への潜在的な恐怖と、人智の及ばない強大なエネルギー、またそれによってリセットされるかもしれない現状への密かな批判や期待など、自然災害が人間の心理に及ぼす様々な影響について、“研究”していくプロジェクトである。
筆者は台風被災者である。幼少の頃から地元の香川県で、嘗て2度の床上浸水と1度の床下浸水を体験している。床上といったら地盤面から45cm以上の被害で、小学4年生の頃に訪れた台風では、外に出たら胸の辺りまで汚水に浸ってしまった。その光景は、まるでマーロン・ブランドが、汚泥の主として地域を支配しているかのようなアポカリプス感漂うものであった!!!!!!! じ、じ、地獄の黙示録???!!!!!!!! にも関わらず、畏怖の念に駆られながらも、再来すると意識が高揚してしまう自分がそこにいた!!!!!!! 傍若無人に猛威を震い、家屋を破壊し、沢山の宝物を漂流させた、そんな脅威なるエネルギーに対して、不覚にもカラミティ・ハイになってしまった、当時の自分の“あの精神状態”は一体何だったのか??
Hurricane Enclosure!!!!!!!!!!!!!!
『A Series of Interpreted Catharsis Episode1: Hurricane - Katrina / Florida 2005.8.25 - Mississippi 2005.8.29, 2007』
Courtesy of Yamamoto Gendai
そのことを考察したくて、大人になった筆者は、アートの名の下に人工地震や人工台風を起こしているのだが、そもそも自然とは一体何だろう?辞書には「人為が加わっていないありのままの状態」とあるが、それなら感覚や感情や知性によって、我々人間が人為的に生み出した“アート”は不自然極まりない表現なのだろう。
『A Series of Interpreted Catharsis Episode2: Earthquake - San Francisco Earthquake / Loma Prieta 1989.10.17 05:04:15-05:04:23pm, 2007』
Courtesy of Nanzuka Underground, Yamamoto Gendai

































