監督: 荻上直子
出演: 小林聡美, 片桐はいり, もたいまさこ
発売元・販売元: バップ
©かもめ商会 PHOTO 高橋ヨーコ
カメラワークというほどではないけれど、気持ち的には、「宇宙の果てまでぶっ飛んでいけるような」そんなシーンを映画のなかでつくりたいと心がけている。それはワタシがほかの映画を観ていてはっと感動する瞬間が、たいていいつもそんなシーンだからだ。意味とか理由とかそういったこととは別にして、お話の流れと関係があってもなくても突如としてそんな「宇宙の果てまでぶっ飛んでいる」シーンに遭遇すると、体がしびれるような感動を覚える。どんな風にそのシーンをつくるかというと、それは計算では決してできないもので、「宇宙の果てに突きぬける気持ち」で、つくるのだ。わけがわからないと思う。ワタシ自身もわかってない。でもそのわけのわからなさがとても大切なのだ。だって、わかってしまってはおもしろいものにならないから。
監督: 荻上直子
出演: 小林聡美, 片桐はいり, もたいまさこ
発売元・販売元: バップ
©かもめ商会 PHOTO 高橋ヨーコ
ワタシは物事をしっかりと道筋をたてて説明することのできない人間で、よく人に、「言っていることがわからない」と言われてしまう。周囲では、「オギガミが『えーっと』を3回言ったら、あとはテレパシーを使って、何が言いたいのか考える」とまで言われている。映画カントクとしては致命的だ。そんなワタシなのだから、一緒にお仕事をする役者さんはさぞかし大変なことだと思う。しかし、ある役者さんはいとも簡単そうに(きっと陰ではものすごい努力家なのだとは思うのだけど)さらっと「宇宙の果てにまでぶっ飛ぶような」お芝居を見せてくださるときがある。神様のお粉が上から降っているときが多々あるのだ。そんな瞬間を撮ったときは、「ああ、ワタシったら本当に幸せだわ」と思う。そんな感じで、ときに役者さんは「宇宙の果て」につれていってくださる。それはワタシの日ごろの行ないがいいから、というのはウソで、ワタシがいつも「宇宙の果てにまでぶっ飛ぶ気持ち」でいようと思っているからなのかしらん、と思うのだが、それはどうなのだろう。
ワタシのような、頭で理屈を考えられない人間が、うまく映画を撮ろうとしたら、もう終わりだと思う。計算したり、狙ったりしてはいけない。いつでも「宇宙の果てにまでぶっ飛んでいけるような」気持ちを大切にして、そしてそれが、ワタシの作品なのかな、と最近は思っている。
































