ポール・ポワレ

[ 1900年代, ]

ポール・ポワレ ポール・ポワレ イブニング・ドレス(1933~35年頃)
神戸ファッション美術館蔵

フランスの服飾デザイナー。生地商の息子としてパリに生まれる。幼少から演劇、絵画、服飾に興味を持ち、1903年、オペラ座周辺に婦人服店を開く。1906年、ドレス「ローラ・モンテス」を発表、当時の主流だったアール・ヌーヴォーの優美な曲線とは正反対の発想に基づく直線型のシンプルなシルエットに加え、コルセットでウェストを締めつけるそれまでの婦人服の常識を覆したデザインで大きな反響を呼んだ。その後もバレエ・リュスや、日本や中国の要素を取り入れた衣装を次々と考案したほか、高級衣装組合を結成したり、香水を発売したりと、ベル・エポックのファッション王という異名にふさわしい多くの話題を振りまいた。有名な顧客としては、女優サラ・ベルナールや画家ラウル・デュフィらが挙げられる。しかし、ココ・シャネルが台頭した第一次世界大戦後の社会変化に対応できず、1925年の「アール・デコ展」でスポットライトを浴びたのを最後に、しだいにファッション界から忘れられ、晩年は孤独のうちにパリで病死した。現在では、20世紀初頭の服飾革命をリードしたデザイナーとして再評価が進んでいる。

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