ニューヨーク近代美術館(MoMA)
Museum of Modern Art
1929年、ロックフェラー夫人ら3人の女性の個人コレクションを基盤として大恐慌のさなかのニューヨークのマンハッタン西53丁目に開館した美術館。「セザンヌ、ゴーギャン、スーラ、ゴッホ」展で杮落としを飾るなど、ヨーロッパの古典重視の方針を採用していたメトロポリタン美術館とは対照的に、開館当初より近現代美術を専門とする方針を打ち出した。初代館長であるアルフレッド・バー・Jrが作成した美術史チャートは、従来のヨーロッパ中心史観に甘んじることなく、同館がアメリカ独自のモダン・アートを発信せんとする気概を示したものとして知られている。所蔵品では、ピカソの「アヴィニョンの娘たち」などが著名。また写真、映像、建築、デザインなど、従来は美術館の守備範囲とみなされていなかった分野に対しても開館以来積極的に取りくんでおり、「インターナショナル・スタイル」や「オーガニック・デザイン」などの斬新なコンセプトに基づく展覧会を企画・開催した。1932年に現在の53番街に移転して以来、幾度か大規模な拡張工事を体験しており、2004年末には日本の谷口吉生が拡張プログラムを担当した新館が竣工した。モダン・アートの殿堂として、その動静は世界の美術関係者から常に熱い注目を集めている。



