エスプリ・ヌーヴォー
esprit nouveau
提供:大成建設株式会社建築家ル・コルビュジエと画家アメデ・オザンファンが共同で刊行していた雑誌。1920年の創刊から1925年の終刊まで、通巻28号を刊行する。画家でもあったル・コルビュジエは、スイスからパリに上京して間もない1918年にオザンファンと知りあい、当時盛期を迎えていたキュビスムへの批判的見解で意気投合、共著の出版やふたり展の開催を経てピュリスムという絵画運動を創始し、その拠点として新雑誌を創刊した。『新しい精神』という意味のタイトルにふさわしく、この新雑誌には多くの詩人、画家、建築家らが寄稿し、また彫刻、文学、音楽、演劇、映画、サーカス、スポーツ、ファッションなどのさまざまな話題が取りあげられ、ときに論争が繰り広げられた。この誌面の活気は、社交家であったオザンファンの手腕によってもたらされた部分が大きい。またこの雑誌は、それまで本名のシャルル・エドエワール・ジャンヌレで活動していたル・コルビュジエが風変わりなペンネームを名乗りはじめたきっかけともなり、その後著書にまとめられる多くの原稿が発表されたが、建築家としての名声の高まりにつれてオザンファンとの関係が悪化し、雑誌も終刊を余儀なくされた。




