マシーン・エイジ
Machine Age

『LIFE』創刊号(1936年11月23日)
Margaret Bourke-White photo of Ft. Peck Dam.
LIFE Magazine © Time, Inc.
機械がもつダイナミズムとスピード感を新しい時代の象徴として捉える機運が強かった、両大戦間のアメリカの時代精神を指していう言葉。その傾向は美術、写真、建築、デザイン等の各ジャンルで広く認められた。エンパイアステートビルの竣工(1931)に始まるニューヨークの摩天楼群の建設はマシーン・エイジの火蓋を華々しく切り、他にも鉄とガラスとコンクリートによって構成されるインターナショナルスタイルの建築、フォートベックダムのグラビアによって写真誌『LIFE』創刊号の表紙を飾ったマーガレット・バークホワイトの写真、巨大な機械を精密に描いたチャールズ・シーラーの絵画などこの時代ならではのダイナミックな表現が続々と生み出された。とくに、レイモンド・ローウィーやノーマン・ベル・ゲティーズ、ヘンリー・ドレフュスらを代表格とする流線形の造形は、スピードと未来というテーマに基づく大量生産を目指した、マシーン・エイジの理念を体現したデザインであった。この傾向は、20年後のアメリカを見せることを目的とした「フューチャラマ」が上映された1939年のニューヨーク万博でピークに達したが、第2次世界大戦の到来による時局の急激な変化は、マシーン・エイジの理想をも過去へと追いやってしまった。




