摩天楼

[ 1930年代, ]

摩天楼 ©joyphoto.com

超高層建築(日本では高さ100メートル以上、欧米では150メートル以上のものを指す場合が一般的)がつくりだす都市景観の名称。もともとは大型帆船のマストから派生した言葉だが、空際線をなぞるかのような景観が「天を摩する」ように見えることから、摩天楼という日本語が定着した。史上初めて摩天楼が出現したのは1930年代のニューヨークで、「エンパイアステートビル」(1931年)を皮切りに続々と建設された超高層ビル群は、新たな都市文明と経済成長の象徴として衝撃を与え、多くの映画などの舞台ともなり、世界各国の都市計画に大きな影響を及ぼした。とりわけ国土の狭い日本では、超高層建築は容積率を高めることのできる手法としても注目され、70年代には東京・西新宿の一帯に世界でも有数の超高層ビル群が登場した。現在、世界最高の高さを誇っているのは「台北国際金融センター」(2004年)の508メートルだが、現時点でもこれを上回る高さの超高層ビルの建設計画が複数進行中であり、ニューヨークのグラウンド・ゼロ(世界貿易センター跡地)に建つ予定のフリーダム・タワーは高さ540メートル、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに建設中のブルジュ・ドバイは約800メートル、また2008年7月に同じくドバイでの建設計画が発表されたナキール・ハーバー&タワーズは約1,000メートルにも達する予定である。

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