ペンタゴン
Pentagon
『インサイド ペンタゴン』(DVD)日経ナショナル ジオグラフィック社 著・編集
アメリカ国防総省の本部庁舎。国防総省自体をこのように呼ぶ場合もあるが、多くは庁舎の建物のことを指す。五角形の壁を五層に渡って重ねたような形状をしていることから、ペンタゴンの通称が定着した。ワシントンD.C.郊外のバージニア州アーリントンのポトマック川河畔に所在し、川の向こう岸にはワシントン記念塔が建つ。陸軍省の本部が手狭になったため新しい本部庁舎が必要となり、1941年9月に着工、鉄骨をあまり使わない工法によって急ピッチで工事が進められ、1943年1月に竣工した。工事を担当した陸軍工兵隊を指揮したレズリー・グローブスは、マンハッタン計画を指揮して原爆開発を推進した軍人でもある。敷地面積は29エーカー(中央の中庭は5エーカー)、延床面積は61万6540平方メートルに達し、世界最大のオフィスビルのひとつに数えられる。5階建てで高さは24メートルと低いが、各階に環状の通路が廻らされるなど、スムーズな移動を最優先した導線が確保されている。第二次世界大戦後の1947年に陸軍省より改組された国防総省の本部となり、現在では陸・海・空軍と海兵隊の4軍の本部機能が置かれている。2001年9月11日の同時多発テロの標的となったが、早期に機能を回復した。




