グループ・ゼロ

[ 1950年代, ]

1957年、旧西ドイツのデュッセルドルフで、オットー・ピーネとハインツ・マックを中心として結成された前衛芸術グループ。後にギュンター・ユッカーも加わった。ゼロというグループ名は、宇宙船が発射するカウントダウンの瞬間 にちなんでおり、ひとつの音の終わりから次の音が始まるまでの沈黙と、その沈黙に内在した創造行為を目指す言葉として名づけられた。キネティック・アートやライト・アートのデモンストレーションなど、テクノロジーを活用した環境芸術を精力的に制作したが、なかでも着色ガスを巨大なバルーンに詰めて浮上させ、照明を当てたピーネの『光のバレエ』は著名である。これらの試みの背景には、表現主義的なドイツ美術の伝統と訣別して、抽象的な表現によって知覚を探求しようとする意図があった。他国の前衛グループとのコラボレーションにも積極的で、アメリカでも展覧会を開催した後の1966年に解散するが、その後もピーネは多数の電球を用いた照明プロジェクトである『電気の花』を、一方のマックもサハラ砂漠で金属彫刻を用いた砂と風のセレモニーを実現するなど、ともに精力的に活動した。

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