オプ・アート

[ 1960年代, ]

『OP RACE 20000000000』 『OP RACE 20000000000』(KPOキリンプラザ大阪『オプ・トランス!』展におけるインスタレーション)
宇川直宏
提供:キリンアンドコミュニケーションズ株式会社

オプティカル・アート(Optical Art)の略称。フランス語ではアール・シネティック(Art Cinetique)と呼ばれる。抽象絵画全般のなかでも、幻覚的な色彩、ハーマングリッドのような幾何学的な図像パターン、同時明度対比のようにコントラストを強調する技法など用いた強い錯視効果を持つものをさす。1965年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にて開催された「レスポンシヴ・アイ」展がそのハイライトであり、同展の中核を為していたヴィクトル・ヴァザルリやブリジット・ライリーが代表的な作家と目される。美術の動向として考えた場合、オプ・アートは抽象表現主義の強い影響下にあり、またポップ・アート(オプ・アートという略称が定着したのは、この言葉との語呂のよさも要因である)やミニマル・アート、キネティック・アートとも密接な関係にあった。そのため、世代的にはやや前に属するものの理論的な共通点の多いジョゼフ・アルバースがしばしば重要な先行者として位置づけられ、その一方で同世代の抽象画家でも背景を異にするエッシャーらはここには含められない。対象範囲は狭く、短命に終わったが、2001年に大阪で開催された「オプ・トランス」展をはじめ、現在でも錯視効果を用いた作品が登場するたびきまって参照される重要な動向である

ページ上部へ戻る

Pick Up Archive 今こそ読みたい。これまでの記事をご紹介

中村 勇吾

巨匠インタビュー
中村 勇吾

ボツになるほど、引き出しが増えていくということですから...

トーチカ

作家インタビュー
トーチカ

作品をつくろうと思ってつくったものじゃないんです。始まりは...

竹宮 惠子

巨匠インタビュー
竹宮 惠子

スランプでも描くことをやめなかったことが、一番私を救ったと思う...

渋谷 慶一郎

コラム:データミュージアムは可能か? 渋谷 慶一郎

電子音楽とメディアアートの関係について考えてみると、その2つの...

押井 守

巨匠インタビュー
押井 守

実写であれ、アニメであれ、僕が一貫してやってきたことは...