2001年宇宙の旅
2001 A Space Odyssey
『2001年宇宙の旅』スタンリー・キューブリック 監督
(発売:ワーナー・ホーム・ビデオ)
(価格:2625円(税込))
1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督のSF映画。前作『博士の異常な愛情』で核兵器による人類の終末を描いたキューブリックは、異星人とのファーストコンタクトをテーマとした次回作を構想し、SF作家のアーサー・C・クラークに科学考証を依頼する。ふたりのアイデアはまずクラークの小説に、ついでキューブリックの脚本にまとめられるが(そのため、厳密には小説は映画の原作ではない)、そのなかで最大の鍵を握っていたのが、物語の冒頭で類人猿を道具の使用へと導き、また物語の終盤で、木星探査旅行に出た宇宙船のクルーのうち唯一生きのこったボーマン船長がスター・チャイルドへと進化するきっかけともなった黒い石板(モノリス)と、史上最高のスーパー・コンピュータHAL9000の存在であった。撮影が長期化した結果、制作費は1000万ドルを超え、せりふのほとんどないとっつきにくい内容のため興行的にも成功とは言えなかったが、当時としては驚異的な特撮技術、美しい音楽、壮大な世界観は徐々に多くのファンへと浸透し、その後SF映画史上屈指の傑作のひとつに数えられるようになった。なおキューブリックは当初美術担当として手塚治虫の参加を要請したが、多忙のため実現しなかったという逸話が残っている。




