大ルーヴル計画
Grand Louvre Project
『パリ・ルーヴル美術館の秘密』(発売元:IMAGICA 販売元:レントラックジャパン)
(価格:5,670円(税込))
20世紀末に実施されたルーヴル美術館の大改造計画の総称。1981年に着任したフランソワ・ミッテラン仏大統領はルーヴル美術館の大改造を宣言、それまで一部の建物を占拠していた大蔵省を移転してルーヴル宮を美術館専用施設とすることが決定されるいっぽうで、大幅な展示面積の増加とサーキュレーションの整備を軸とする計画が始動した。1983年には大ルーヴル計画公団を結成して改造計画案のコンペを実施し、中国系アメリカ人建築家イオ・ミン・ペイの案が選出された。ペイの計画案は大規模な地下工事によってナポレオンの中庭の地下に受付ロビーを設置、そこから地上の各棟へとアクセスできるようにするもので、中庭には新生ルーヴルのシンボルであるガラス製のピラミッドが設置され、1989年3月にはその落成式が行なわれた。工事はその後も継続され、1990年代半ばまでには、ルーヴルは以前の約2倍の総展示面積を持つ巨大美術館として生まれかわった。ちなみに、このフランスの国家的な威信を賭けた大規模な計画には、観光客の大幅増による外貨の獲得という副産物をもたらした。日本でもこれに刺激を受けて、上野公園で大規模な地下工事を実施し各館をネットワーク化しようという上野ルーヴル構想が提唱されたことがある。




