ビル・ヴィオラ

[ 1990年代, ]

『ビル・ヴィオラ はつゆめ』 『ビル・ヴィオラ はつゆめ』
ビル・ヴィオラ 著
(淡交社)

アメリカの美術家。ニューヨーク生まれ。シラキュース大学視覚・舞台芸術学部卒業。大学在学中の70年よりビデオ作品の制作を開始し、72年には処女作『野生の馬』を発表。大学卒業後はナム・ジュン・パイクのアシスタントなどを務め、独立後は各地で旺盛な制作活動を展開し、音と映像で会場全体を包み込む大規模なビデオ・インスタレーションによって世界的な名声を確立、21世紀以降はプラズマや液晶モニターの使用にも着手して新境地を切り開いた。作風としては、時代の最新テクノロジーを積極的に活用するいっぽうで、90年代以降は命、誕生、死、再生、感情といった普遍的なテーマを扱う傾向を強めており、そのピクチャレスクな画面にはさながらカトリックの宗教絵画を思わせる荘厳な趣がある。そのいっぽうで、1980~81の約1年半日本に滞在し、ソニーのアーティスト・イン・レジデンスにて代表作の『はつゆめ』を制作したことから、禅や能などの伝統的な日本文化の影響を指摘する意見も少なくない。ヴェネチア・ビエンナーレのアメリカ館代表作家として出品するなど国際経験も豊富で、1997年にはICCで、2006年には森美術館で個展が開催された。

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