ウィキペディア
Wikipedia

米国フロリダ州に本拠を置くウィキメディア財団が運営するインターネット上の百科事典。URL=http://www.wikipedia.org/。名称はソフトウェアのWikiと百科事典をあらわすencyclopediaを組みあわせた造語である。2001年5月に英語版の運営が開始されたのを皮切りに、2007年6月時点で250ヵ国語以上の版が運営されており、ドイツ語版、フランス語版、スペイン語版なども多くのアクセスを集めている。コピーレフトやオープンコンテンツの理念のもと、だれでも執筆や編集に参加できる形式で運営されているため、既存の百科事典と比べて、最新情報の追加や誤りの訂正などの更新が迅速な半面、すべての原稿が無署名である。そのため、名誉毀損、著作権違反、個人情報流出等の問題が生じた際に責任の所在が不明瞭であるほか、定説の確立されていない項目に関してはしばしば意見が対立する者同士の編集合戦に発展して、結局情報の更新ができなくなってしまう弊害も指摘されている。なお日本語版ウィキペディアは2001年5月に運営が開始され、2008年4月時点で48万項目を超え、非欧米語圏では最大の規模を誇る。他国語版に比べ、サブカルチャー関連の記事が多く、内容も詳細なのが特徴である。
クリエイティブ・コモンズ
Creative Commons
『クリエイティブ・コモンズ―デジタル時代の知的財産権』クリエイティブコモンズジャパン編集
Lawrence Lessig原著
(NTT出版)
知的財産の保護をはかりつつ、著作物の積極的な運用をめざして2001年にスタートしたライセンス活動。具体的には、著作者が自分の著作物を独占しなくてもよいと考える場合に、「表示」「改変禁止」「非営利」「継承」の4項目についてそれぞれ可否を決定し、利用者は著作者の定めた条件に従えば、無料で作品を利用できるようになるという形で運用される。対象となる著作物は文書、映像、音楽など多岐に渡る。本格的なインターネット時代を迎え、スタンフォード大学のローレンス・レッシグらがサイバー法学の観点から提唱した仕組みだが、実際の運用にあたっては専門的な法律知識は必要ない。しばしば著作権の放棄と誤解されがちだが、実際には著作権の保護とパブリックドメインの充実を両立させることで、クリエイターの自由な創作行為を促すことに主眼が置かれている活動といえよう。2004年にはアルス・エレクトロニカ賞を受賞。日本でもGLOCOM(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター)の主導により「クリエイティブ・コモンズ・ジャパン」の設立準備が進められ、2007年にはNPO法人として認可された。利用にあたってのガイドラインは国際標準に沿ったものとなっている。
メディアテーク
mediatheque
提供:せんだいメディアテーク書籍に加え、CDやDVDなどの音楽、映像ソフトも多数所有し、またコンピュータやインターネットを本格的に導入するなど、先端型の情報拠点としての性格を強く持った図書館。「メディアを収める棚」を意味するフランス語から派生した。従来の蔵書カードに代わってOPACが普及した現在では、一般の図書館でもオンライン検索は当たり前になっているが、メディアテークという場合には、多目的スペースや複合文化施設としての性格を強く持っている施設を指すことが多い。1990年、パリ新国立図書館のコンペに際して若手建築家のドミニク・ペローが斬新なメディアテークを提案して当選したのを機に国際的に波及し、各国でさまざまな特徴を有したメディアテークが開設されるようになった。日本でも、図書館、映像ライブラリー、市民ギャラリーの一体型施設であるせんだいメディアテーク(2001年、設計=伊東豊雄)や、図書館、ギャラリー、シアターの一体型施設である山口情報芸術センター(2003年、設計=磯崎新)など、著名な建築家を起用した斬新なデザインのメディアテークが建設されている。
せんだいメディアテーク
http://www.smt.city.sendai.jp/
ユーチューブ
YouTube
米国カリフォルニア州に本拠を置くYouTube LLCが運営する世界最大の動画共有サイト。URL=http://www.youtube.com/。2005年2月、チャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムらが共同で会社を設立し、同年12月にサービスを開始した。原則として会員登録は不要で、容量100MB 、長さ10分までの動画ならだれでも無料でアップロードし、また閲覧することができるほか、多くのチャンネルやコミュニティから好みのサイトを選択する機能も設けられている。動画に用いられるプラグインは、映像はFlashVideo、音声はMP3など。アップロードされている動画はすでに億単位に達しているとみられるが、その多くは著作権や肖像権を侵害している違法動画であり、対策の必要が叫ばれている。ただ最近では、提携を結ぶ企業があらわれるなど、杓子定規(しゃくしじょうぎ)に違反をただすだけではなく、YouTubeの宣伝効果に着目して共存の可能性を探る動きもあらわれてきた。2007年6月には日本語URL=http://jp.youtube.com/が開設され、それと前後して「ようつべ」というネットスラングが出現するようになった。また現在ではVeoh、Youku、ニコニコ動画など、各国で独自の特徴を備えた動画共有サイトもあらわれはじめている。
人工知能
Artificial Intelligence(AI)
人間と同程度の知能を持ったコンピュータ、もしくはそれを実現しようとする技術体系の総称。計算や情報処理ばかりでなく、人間の自然言語を理解し、論理的な推論能力を獲得している必要がある。1956年にダートマス会議においてジョン・マッカーシーが命名、1959年にはMIT(マサチューセッツ工科大学)に人工知能研究所が設立され、本格的な研究がスタートした。人工知能の実現可能性は、コンピュータが開発されて以来常に議論されてきたテーマだが、現在では大量の既知情報の統計分析によってみずからの行動原理を導きだすエキスパート・システムと、後天的な学習の積み重ねによって認識能力を高めていく計算知能の、ふたつの方向性に大別して考えることができる。前者の代表格にあたるマーヴィン・ミンスキーの『フレーム理論』などがとくに著名。高度な翻訳機やチェスを指すことのできるプログラミング機能が開発されたが、いまだに「意識」を有する人工知能の開発にはいたっていない。『2001年宇宙の旅』や『AI』など多くのSF作品の題材となったほか、現在では、テクノロジーのみならず哲学、倫理学、心理学等多方面からの議論が待たれている。




