人工知能

[ 2000年代, ]

人間と同程度の知能を持ったコンピュータ、もしくはそれを実現しようとする技術体系の総称。計算や情報処理ばかりでなく、人間の自然言語を理解し、論理的な推論能力を獲得している必要がある。1956年にダートマス会議においてジョン・マッカーシーが命名、1959年にはMIT(マサチューセッツ工科大学)に人工知能研究所が設立され、本格的な研究がスタートした。人工知能の実現可能性は、コンピュータが開発されて以来常に議論されてきたテーマだが、現在では大量の既知情報の統計分析によってみずからの行動原理を導きだすエキスパート・システムと、後天的な学習の積み重ねによって認識能力を高めていく計算知能の、ふたつの方向性に大別して考えることができる。前者の代表格にあたるマーヴィン・ミンスキーの『フレーム理論』などがとくに著名。高度な翻訳機やチェスを指すことのできるプログラミング機能が開発されたが、いまだに「意識」を有する人工知能の開発にはいたっていない。『2001年宇宙の旅』や『AI』など多くのSF作品の題材となったほか、現在では、テクノロジーのみならず哲学、倫理学、心理学等多方面からの議論が待たれている。

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