暮沢 剛巳 (くれさわ たけみ)
1966年生まれ。美術評論家。
武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、跡見学園女子大学、桑沢デザイン研究所非常勤講師。
著書に『美術館はどこへ』『「風景」という虚構』『美術館の政治学』『現代アートナナメ読み 今日から使える入門書』、近刊に『現代美術キーワード100』(仮題)がある。
モ
ラズロ=モホリ・ナジ
László Moholy-Nagy (1895-1946)
両大戦間に活躍した写真家、美術教育家。本名ヴァイス・ラズロー。モホイ=ナギ、モホリ=ナギなど複数の呼称があり、1つに定着するにいたっていない。ハンガリー生まれ。当初は法律を学ぶが、戦傷の療養中に美術に関心を抱き、亡命先のドイツでリシツキーやグロピウスの知遇を得る。1923-1928年の間、グロピウスの招聘に応じてバウハウスにて教鞭を執る。バウハウス退職後はオランダ、イギリス滞在を経てアメリカに渡り、1937年にはシカゴでニュー・バウハウス(現在のイリノイ工科大学))を設立した。『動く構成組織』(1921)や『光=空間調節器』(1930)などの重要な作品を残し、ドイツ新興写真(ノイエ・フォト)の中心人物としても活躍する一方で、造形教育でも本領を発揮し、バウハウスの芸術概念の工業や建築への応用の可能性を追究したほか、「写真は光の芸術である」との確信のもと写真やタイポグラフィを講じ、フォトグラムやフォトモンタージュの理論と実践を後進に伝えた。その教育理念と数多くの映像実験の成果は、バウハウス叢書の一冊として刊行された『絵画・写真・映画』にまとめられて大きな影響を与えたが、志半ばで没した。



