相対性理論

[ 1910年代, , ]

相対性理論 『相対性理論』
アルバート・アインシュタイン 著
(岩波文庫)

物理学者アルバート・アインシュタインが1905年に発見した特殊相対性理論と1916年に発見した一般相対性理論の総称。単に相対論(relativism)と呼ばれることもある。前者は光の速度が座標系の速度とは無関係に常に一定値に収まる事実に基づいて、等速で直線運動をしている複数の観測者に対してすべての物理法則が同じ形で成立するよう定式化したもので、ニュートン力学とマクスウェル電磁気理論の間の矛盾を解消し、原子核や素粒子研究の発達に大きく寄与した。いっぽう後者は、加速している観測者同士にも相対性の原理が成立することを仮定したもので、重力の場を含むあらゆる座標系に対して成り立つことから「一般」と命名された。この理論は万有引力の説明のために導入されたものだが、運動の絶対の基準であった時間・空間が、観測者に対してだけ意味をもつ相対的なものであることを明らかにしたことから、四次元という新しい時間・空間の概念の発見をもたらし、ブラックホールなどの研究にも貢献することになった。1922年にアインシュタインはノーベル物理学賞を受賞するが、相対性理論に対しては賛否両論喧しかったためか、表向きの受賞理由は「光電効果の発見」とされている。