ワシリー・カンディンスキー

[ 1910年代, ]

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『カンディンスキー (美の20世紀 7)』
ミハイル・ゲールマン 著
籾山 昌夫 翻訳
(二玄社 )

ロシア・ソ連の抽象画家。モスクワに生まれオデッサで過ごす。モスクワ大学で法学と経済学を学んだ後に渡独し、ミュンヘンにて美術の勉強を始める。分離派展やサロン・ドートンヌなどへの出品を経て、新ミュンヘン美術家協会の会長に着任するなど頭角を現し、1911年には「青騎士」を結成する。1918年、革命直後のロシアに帰国し前衛芸術の指導にあたるがスターリンの台頭のためドイツに戻ることを決意、1922年にバウハウスの教授に着任、同校が閉鎖されるまで指導にあたる。ナチスが政権についた後は迫害を受け、フランスに拠点を移すが、多くの同僚がアメリカに渡るなか、断固として移住を拒否してそのまま没する。1910年前後に具象絵画を放棄してからは、フォーヴィズムや表現主義を経由した後に、淡い色彩で幾何学的に描かれた画面によって浮遊感を演出する、独自の抽象絵画を確立した。『芸術における精神的なもの』を著すなど理論家としても優れ、自らの美学的な原理を音楽との関連によって説明し、その連想から多くの自作を「コンポジション」と命名した。精神の自律性を志向したその抽象絵画は20世紀美術のひとつの極点を指し示している。

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