
「今回のインタビューでお話したようなことを自分自身が自覚して、ちゃんと業績として残せたかというと、まったくできなかったな、と思ってます。だから、ここ数年は中高生の時よりも勉強してるんです。そんな時にアニメなんか見てられないし、アニメの人になんか目を向けてる場合じゃない」──そう語る富野監督がそれでもコメントしてくれた3名は、アニメにかかわりながらも、軸足をそこにだけは置かない人々であった。

富野監督は小学校五年生の時に雑誌『少年』に連載が開始された「鉄腕アトム」の第一回と遭遇し、多大なショックを受ける。その後、「アトム」のアニメ化を始めて間もない虫プロの制作進行として社会人デビューを果たし、やがて同じ「アトム」のシリーズ制作中に演出家となるのだが、その作業の中で出会った漫画の神様・手塚治虫は、「作家」とプロダクションの「社長」を同時にこなすことに大きなジレンマを抱え、苦悩するひとりの人間であった。現在の富野監督の手塚治虫評はこうだ。「手塚先生は、『天才』の『才』の字の部分と、『個』の間で頑張った人だと思います」
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菅野よう子は、早稲田大学在学中「てつ100%」のメンバーとしてデビュー、解散後はCMやアニメ(『COWBOY BEBOP』『マクロスプラス』)、実写映画(『水の女』『tokyo, sora』)の音楽を手がけ、また今井美樹、小泉今日子、坂本真琴らのプロデュースも担当している。『ブレンパワード』で初めて手合わせし、続いて『∀ガンダム』の音楽でも彼女に全幅の信頼を置いた富野監督は「こうも脳天気でいながら天才でいられるという、特異な才能をお持ちの方で、とても興味がある人。肩こりに悩んでいるのは考えすぎるからですね」と絶賛。
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声優として、また舞台でも活躍する朴美は、『∀ガンダム』の主役ロラン・セアックを演じた。富野監督のエール=「彼女は在日というプレッシャーを常に背負っていて、ともすれば折れそうな神経をなんとか持たせています。日本人はいい加減に在日蔑視をやめて欲しいと思います。今、韓国ブームなんて言ってるけど、実際に自分の生活圏にいる在日に日本人は冷たすぎる。そういう使い分けを平気でするのが日本人なんです。ヨン様が好きだったら、朴も好きになってくれ、と言いたい。だってとてもナチュラルな女性なんですよ。ちょっとバカだけど、そうなった原因は日本人に責任があるなぁ」
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