
© photo by Hiroki OBARA
作品説明
生の世界における「地動説/天動説」の転換を扱った作品。手元で、地球の自転と公転、さらに公転軸を操作すると、宇宙の中心を置き換えることができるインターフェイスが、その動作に合わせて床面に投影された天空や宇宙の映像や音響が変化していく。「地動説/天動説」を実際に体感できる。
作者コメント
扱う事象を決めたあとで長く沈黙した結果、デバイスの機構を先に思いつき、作品の全景が後で出てきたという誕生の経緯をもっています。「遊具」と言い切っているタイトルには幾つかの異なる意味を込めていますが、ここでは説明しません。ただ、本作が「美術作品」に見える人はマズいです。やれることを徹底的にやり切ることで、上位体の存在を逆説的に肯定するという、やや卑怯なやり口が今までと違って面白そうだったのでやってみたところ、案の定、不可解な「遊具」ができあがりました。CGと重なって見える空の画像は、制作中に自分で撮影しました。これは定点観測で5分おきに、その日の太陽が南中する天球上の点を中心に魚眼レンズで撮影したものですが、魚眼レンズに人工物が映らない場所を選んだせいで体力的にかなりキツかったことを覚えています。
作品説明
GPSのログ、自動車の天井に取り付けられた魚眼レンズによって撮影されたビデオ、自動車の前後に取り付けられたマイクによるすべての記録を、コンピューター・プログラムによって再構築した作品。天井のプロジェクションでは、実写映像に重なって、主要なランドマークの方角が、現実の世界とシンクロして指示され、8チャンネルのスピーカーによって、進行方向に対応して音源が移動していく。
作者コメント
初めて実写を用いましたが、フィールドワーク的に素材を撮りためるという制作過程がとても楽しかったことを記憶しています。「Re:search」というせんだいメディアテークでの展覧会のために仙台で制作した作品で、展覧会では『Global Bearing』が会場の入口、本作が会場の出口に展示されました。これはキュレーターの清水建人さんの計らいでそのようなゾーニングになったのですが、構想の段階からあらゆるベクトルでGlobal Bearingの真逆を志向した作品だったので、説明がなくてもそれが示唆され得る展示環境に非常に満足しました。機会があればソフトのバージョンチェンジをして都内版をやりたいと思っています。

© photo by Hiroki OBARA
作品説明
インターネット上に流れる膨大な情報を“波”として視覚化し、押し寄せる情報の波を巨大なスクリーンに映し出す作品。
作者コメント
振り返ってみると少し毛色の違う作品ですが、リアルタイム・レンダリングの味をしめた作品です。
その後、ネット環境に関しては興味が冷めるのですが、自分自身のプログラミング技術やマシンの速度が向上したことを考えると、丸ごとつくり変えてしまいたい欲求に駆られます。ただし、ネットアートであればネットのあり方が社会的に変化してきていることも考慮されるべきでしょうが、この作品はそうではないので、その点に関しては一切関知するつもりはありません。

作品説明
手元のデバイスがつくる3次元ベクトルが地球を貫通する様子を、地球内部を浮遊する視点からリアルタイムに眺望する、リアクティヴ・インスタレーション。記憶/知識の中の青く丸い地球と、足下の大地が同一であることを体感する。
作者コメント
学部の卒業制作としての作品だったのですが、本格的にプログラミングを始めたという点で意味が大きいです。その後につづいた幾つかの制作を通して感じることは、コンピューターの演算結果としての“理論値”と“体感される世界”の差異を通して問いを立てるというアプローチの原型があったのかも知れません。










