vol.11 ICC オープン・スペース 2008

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キュレイターの声

【写真】畠中 実畠中 実
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
主任学芸員

2006年のリニューアルからはじまり、今年で3年目を迎える「オープン・スペース」は、年度を通じて開放している入場無料のコミュニティ・スペースで、「アート&テクノロジーゾーン」「研究開発コーナー」「ネットワークゾーン」「アーカイヴゾーン」の4つから構成されています。

もっとも展示作品が多い「アート&テクノロジーゾーン」では、映像や音響、インタラクティブなどのキーワードに沿って集めた作品を紹介しています。過去2年と比較すると、今年は海外作家の作品が増え、よりヴァリエーションが拡がっているのが特徴と言えるでしょう。

コンセプトはこれまでの「オープン・スペース」を踏襲していて、メディアアートの役割や機能を明確に表現している作品が展示の基準になっています。また、今年は、ICCビエンナーレ’99準グランプリ作品の『インタラクティヴ・フィールド』(マーティン・リッチズ)から、2008年制作の『フラッシュを使用しない撮影は許可されています。』(セミトラ)まで、幅広い制作年とテーマの作品が揃い、近年のメディアアートのあゆみも実感できるのではないでしょうか。

【写真】多義の森
木本圭子《多義の森》2008年

また、平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭アート部門大賞を受賞した木本圭子《イマジナリー・ナンバーズ》と、今回初めて発表される、リアルタイム演算による映像で構成された、新作《多義の森》も展示しています。

2006年は期間限定の「企画展」の比率が大きかったのですが、昨年からは通年開催する「オープン・スペース」にも力を入れています。 “館内のどこで、何を見せるか?”という点も1年間展示する上では重要になりますが、「オープン・スペース 2008」は、展示する空間や、作品をみる流れなども工夫していて、ICCの入口にはいった瞬間から、メディアアートの世界に浸ることができるでしょう。

また、「研究開発コーナー」では、石井陽子+中茂睦裕+小林稔 NTTサイバーソリューション研究所による『情報を降らせるインタフェース』といった企業や教育機関、国が開発を進めている最新技術を展示していますが、今年は新しい視点も導入しています。

さまざまな作品を一年間展示しているので、ぜひお気に入りの作品を見つけていただきたいです。そして、お気にいりの作品から新しい発見や刺激をもらいに、何度もICCに立ちよる・・・。そんな楽しみかたもできるのも「オープン・スペース 2008」ならではだと思います。

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