推薦を集めた作品の作者にインタビューしました。


――まず、多くの人に推薦されたことについて感想をお聞かせください。
ありがたいと思っています。マンガ部門で推薦されたのにはビックリしたというのが第一印象。もともと「マンガ風味」という狙いはあったけど、驚きました。まぁ全面マンガになっているページもありますし、キャラクターが本編にからんでいるので、マンガと言えなくもないですね。
――推薦理由で「プログラミング言語の型をやぶる意欲作」と評されていらっしゃいますが、『やさしいC++』のシリーズを出版されようと思われたきっかけからお聞かせください。
出版社から依頼されたんです。でも私は普通のものは書きたくない。いつも「ズバ抜けていたい!」と思っているので、出版社の想像を絶するものを書きました。「こんなものができる」とは思っていなかったでしょうね。絵があまりに多くて、コストがかかったようです(笑)。需要があるかどうかムシしてズバ抜きました。「ズバ抜け」が評価されて増刷もかかり、『パート2』も出せて本気で安心しました。今ではamazonで「C++」って検索すると『やさしいC++』が1位に表示されます。
――米村さんの普段のご活動や、他の著作についてお聞かせください。
夜型なので、非常勤講師の仕事がないときは夕方に起きて、朝7時くらいまで働いています。体に毒ですね。仕事内容はもっぱらライターです。書いてばっかりです。自己表現がそれでしかできないものですから。今年末にはメディア・テック社から『脳を鍛えるペーパークラフト』が、2008年の年明けにはリトル・ガリヴァー社からSFファンタジー第二弾の『ダイヤモンド・ビースト』が発売されます。これで私の運命が決まると思います。売れなかったら「バイバイ」のセカイです。昔は大増刷もあったんですが、今は苦しいですね。小説は本気でコミック化・アニメ化・ハリウッド狙ってるんですけどね。スポンサーさま募集でございます。
――作品によく竜を登場させていらっしゃいますが、竜がお好きなのでしょうか?
映画『ネバーエンディング・ストーリー』を見て、一発で魅了されました。小学生のときその衝撃をうけてそれ以来ずっとですね。
――おすすめの作品や作家、または影響を受けているものはありますか?
ミヒャエル・エンデの『果てしない物語』が個人的には外せないですね。アーサー・C・クラークやアイザック・アシモフなどの現実にありそうなSFも好きです。私は理系なのでリアリティーのあるファンタジーも好みです。アン・マキャフリィ『パーンの竜騎士』シリーズも好きです。最近の作品ではダイアナ・ウイン・ジョーンズの『ダークホルムの闇の君』がおもしろかったです。
――前回の「文化庁メディア芸術祭」(第10回)では、ご著書『パソコンでつくるペーパークラフト2』が審査委員推薦作品として選ばれていらっしゃいましたが、「ペーパークラフト」と「プログラミング」とに関連性は何かありますか?また小説やガーデニングの本などを執筆されていることにも関係はありますか?
すべて「創作」というくくりで同じです。私は「創作ファミリー」と呼んでいます。この世にないものを生みだすって、キビシイですけど素晴らしいことだと考えております。植物もがんばって実をつけます。前回いただいた「ゼロから生みだせるツール」という評価もうれしかったです。
昔からずっと創作をやっておりまして、SFファンタジーの物書きとして「自己流ファルコン」を生みだそうと努力してきたのですが、なぜかビジネス書籍を執筆したり、プログラマーや大学の講師などをやったり、ベクトルがアサッテの方向に向いてしまいました。それでも「創作」という意味ではすべて同じだと粘っておりましたところ、最近ようやくSFファンタジーの『ビースト・コード』という小説をリトル・ガリヴァー社から出版できました。
――最後に、推薦してくださった皆様へ一言お願いします。
推薦をしていただき光栄です。楽しんでいただけましたら幸いです。
米村 貴裕 (よねむら たかひろ)
1974年、横浜出身。有限会社イナズマ取締役“工学博士”、大学非常勤講師。ペーパークラフトやIT関連事業をこなしつつ、執筆活動を行なう。(著作29冊)
